「びっくりドンキー」ハンバーグ、50年超人気の訳 「ちょい飲み」、「モーニング需要」も開拓
一方で、不易流行における「流行」(変えるもの)もある。店名が示すとおり、かつては「ちょっとびっくりするような」仕掛けも特徴だった。だが、時代とともに変えてきた。
長年同店を利用してきた人は、昔に比べて個性的な外観が減ったと感じていないだろうか。以前はテーマパークのような外観が多く、直営店よりも、特に関西地方のFC(フランチャイズチェーン)店に目立った。現在は落ち着いた外観が主流だ。
以前よりも、「びっくり」は抑え気味
店内の内装もすっきりした。かつては「おもちゃ箱をひっくり返したよう」と言われた。レストランで食事をするワクワク感も訴求したためだ。現在は、①緑の壁紙(自然のイメージ)、②ウッディーな造り(手づくりの温かいイメージ)、③くつろぎ(どこか懐かしい装飾品)、という3テーマに基づいている。
名物の扉のメニューもタブレット端末に切り替え中。現在は341店中、約80店がタブレットになっている。タブレット注文は、少し操作に手間取るが、気軽に頼みやすい。店側は受注ミスもなくなりメニュー提供がしやすくなった。
少し補足すると、同店に限らず、テーマパークのような異空間の店は1980年代~1990年代が最も盛んだったように思う。特に大型店では、例えば店内に水が流れていたり、照明を薄暗くしてドキドキ感を演出したり、従業員の制服も個性的だったりした。
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