「びっくりドンキー」ハンバーグ、50年超人気の訳 「ちょい飲み」、「モーニング需要」も開拓

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よく知られているように、飲食業界は開店も多いが閉店も多い。最近では「開業3年で6割減」というデータが発表された。

レストランチェーンも、業態を変えずに長年生き残れるブランドは少ない。有名チェーンでいえば「ロイヤルホスト」(1号店は1971年)、「デニーズ」(日本1号店は1974年)が老舗だ。「びっくりドンキー」は、これに次ぐ存在といえる。主力商品を強化し、多彩なメニューで訴求を続けた結果だろう。

スイーツで女性客に向け訴求

長年続く店でも「古くさい」と思われれば、お客は離れてしまう。そうならないために、例えばスイーツに力を入れて女性客を増やすなど、新たな楽しみ方を訴求する例もある。

びっくりドンキーにも「つぶつぶ食感イチゴミルク」や「ストロベリーソフト」といった人気メニューがある。期間限定で「ドンキーイチゴ雪氷」も販売中だ。

びっくりドンキー
「つぶつぶ食感イチゴミルク」(左:390円~)と「ストロベリーソフト」(右:440円~)

現代の客は店側が思うほど業態を気にしない。食事ではなく、パフェやかき氷が食べたくてファミレスやファストフードに行くのも珍しくない。

びっくりドンキーに対しては、ここ数年で何度か値上げをした結果、「昔に比べて高くなった」という声も聞こえるが、それでも客が離れていく様子はない。現代の日本人の国民食ともいえる「ハンバーグ」の専門店として存在感を発揮している。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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