ペナンにある英国式スクールに行ってみた 設備、サポート、教授陣はどうなのか?

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アクティビティと呼ばれる課外活動は月曜日から木曜日まで毎日行われ、水曜日にはコミュニティサービスと呼ばれるボランティア活動が義務づけられる。

同校はCOBIS(Council of British International School)に加盟する学校でもあり、教師はイギリス人が中心だ。マレーシアの学校の課題は、ネイティブの先生たちの学校への定着率だ。いい先生も、すぐに学校を移ってしまう。当校もその問題とは無縁ではない。

エリシアさんは、「たしかに、ネイティブの先生たちはどこでも引っ張りだこで、どの学校でも共通の問題点ではあります。けれど、当校の場合、学校が楽しいという『ハッピー・チルドレン』が多く、教えやすい環境が整っていることが、先生たちを引き留めるよい理由になっているのではないでしょうか」と話す。ただし、実際に通わせている父母に聞くと、マレーシア人のなかには、先生も授業も“ゆるすぎて物足りなく”て、マレーシア風の厳しい学校に転校させてしまう親もいるようだ。

設備・教師陣ともペナンでいちばん

ペナンで教育移住者のサポートを続けている「ワクワク海外移住」の長塚香里さんは、「設備・教師陣ともに文句なしで、充実度はペナンでいちばんの学校です」と断言。「ただし、学費が高額なことと、ペナンの中心部から往復2~3時間を要する通学時間が負担になるかもしれません」と話す。

日本人は現在15~16人おり、どんどん増えている。

「ペナン全体の日本人のコミュニティが大きくなっていることも一因だと思います。また希望すれば日本で受験することも可能です」とエリシアさん。英語が弱い生徒のための英語特別クラス(ESL)も設けられているので、それも日本人が集まる大きな要因になっているだろう。この学校を選択するのならば、日本人同士の距離の取り方がひとつの課題となるかもしれない。

 

野本 響子 ジャーナリスト

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のもと きょうこ / Kyoko Nomoto

東京都立青山高校、早稲田大学法学部卒業。安田火災海上保険(現損保ジャパン)を経てアスキー入社。『MAC POWER』(アスキー)、『ASAHIパソコン』『アサヒカメラ』(朝日新聞出版)の編集者を経て現在フリー。『僕がアップルで学んだこと』『企業が『帝国化』する』(ともに松井博著/アスキー新書)編集。著書に『いいね!フェイスブック』(朝日新聞出版)、『マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩』(Kindle)ほか。1990年代半ば、仲良くなったマレーシア人家族との出会いをきっかけに、マレーシアの子育てに興味を持ち、現在クアラルンプール郊外に長期滞在中。趣味はオーケストラでの楽器演奏。

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