校則の"バイト・スマホ禁止"が時代錯誤な理由 無意味なルールが可能性の芽を摘んでいる
可能性を摘むアルバイト禁止
高校で「アルバイト禁止」を校則にする意味が、わからない。
中学までは義務教育だから、新聞配達などを除いて、なるべく勉学に集中できるようにしようというのは理解できる。でも、15歳からは就職することができ、家計を親世帯と別にすることも可能だ。民法上は大人と同じ扱いになり、姓を改めたり、養子に入ったり、臓器提供の意思表示をすることもできる。
半分大人だと認めている高校生に対して、アルバイトで稼ぐことを禁止する理由はないだろう。千葉県と山梨県の教員との懇談でも、「なんで、いけないんですか?」と聞いたら、「勉強が主ですから」という返答しかなかった。
勉強が主だというなら、こう言いたい。その勉強を学校に限るのは時代遅れだと。
学校の授業から学べるコンテンツは、現役高校生にとっても一部に過ぎない。
YouTubeやスタディサプリで勉強している生徒や、興味の対象がすでに絞り込まれ、スポーツ、音楽、芸術分野で高みを目指して努力している生徒にとっては、学校の先生から学ぶ割合は1割か、それ以下に過ぎないかもしれないのだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら