「生成AI」登場でキャリアに過去最大級の好機到来 「世界にリセットがかかった」【澤円×木内翔大】

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(画像:エンジニアtype編集部)

いよいよシンギュラリティーが現実味を増してきた

——まずは、今回設立された生成AI活用普及協会(GUGA)とはどのような団体なのか、お二人が協会理事に就任した経緯とあわせて教えてください。

木内:GUGAは、生成AI活用を社会に実装していくために、スキルの習得・可視化を推進する一般社団法人で、生成AIに関わる認定試験の実施や資格の発行といった活動を通じて、生成AI活用が企業活動における普遍的なスキルとして定着することを目指しています。

生成AIを活用するスキルがあるかどうかは、ビジネスパーソンにとって今後ますます重要なスキルの一つになるでしょう。

そこで「スキルの可視化」をすることは、企業における適正な人事評価に役立ち、会社員のキャリア形成や学生の就職活動などの一助になると考えています。

(撮影:桑原美樹)※2022年撮影

木内:また、私自身の話をすると、テクノロジーに触れるようになったのは小学生の時で、ゲームを作り始めたのがきっかけでした。

その後、いろいろな技術に触れていく中で、AIが登場し、シンギュラリティー(※)という概念を知ったのが15歳くらい。当時から、テクノロジーによって人類が労働から解放される世界をずっと夢見てきました。

(※)人工知能が人間の知性を大幅に凌駕する時点や、それにより起こる社会や生活の変化を示す概念

人々が自分の好きなことに集中して創造性を発揮できれば、紛争もなくなり平和な世界が実現できるのではないかと考えるようになったんです。

そこに貢献したいという思いから、10年前にマンツーマンのプログラミングスクール事業を立ち上げて、5~6年前のAIブームの時にはディープラーニングのプログラムなども提供していたのですが、まだまだ一般の人が使えるレベルでの普及は難しいとも感じていました。

ところが、『エンジニアtype』読者の皆さんもきっと感じていると思いますが、LLMをベースにした生成AIの登場で、一気に状況が変わりましたよね。いよいよシンギュラリティーが現実味を増してきました。

そこで、スクール事業からピボットして、現在はビジネスコミュニティーを立ち上げ、最先端の情報収集やユースケースの共有を図るなど、新事業を始動。まさにそのタイミングで、GUGAの理事にならないかと声を掛けていただきました。

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