産休明け、職場復帰を前に準備すべきこと 優先順位を付けて取り掛かろう

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公務員との事ですから、失礼な言い方かもしれませんが、そこまで仕事のやり方が大きく変わっていないでしょう。いずれにしても、現在の職場の状況が分からなければ疑心暗鬼になりがちです。情報収集により、不安の要素、つまり不確実性をつぶしてみる、という事が大切です。

その結果、自ずと現在やるべき事が見えてくると思います。職場の現状を正しく理解しないことには、迷走する可能性があります。まずは情報収集をしてください。

そして心の準備の2つ目ですが、ご自身の仕事における強みと改善点を探る、という事です。

過去の経験を持ったうえで今回復帰するわけですから、そのベースとなる部分をキチンと棚卸して、同じ過ちをしないように心がけ、強みを伸ばすことが必要です。

繰り返しですが、原さんの過去の実績を知る中で復帰を待っているわけですから、ご自身が何を求められているのかをキチンと意識して行動する事が大切ではないでしょうか。

最新のソフトに付いていければ十分

そして、「仕事をスムーズに進めるためのツール」ですが、これは質問でもお書きになっている表計算ソフトのスキルのようなものです。公務員の事務職であれば、恐らくMS Officeソフトを使った仕事なのでしょう。そういったご自身の使うツールで足りない知識については自分で学習をしておくことが必要です。

私自身、産休明け等で復帰する方をかつてかなり採用しましたが、スムーズに復帰する方はいずれもそういった事務系ツールのアップデートができている方が多かった記憶があります。

なお、複数やるべき事がある場合は、重要度に鑑みて優先順位をつけるべきだと思います。そもそもどんな人でも、なんでもかんでも出来るわけではありませんし、復帰までの期間が学べる最後のチャンスではありません。

幸いなことに、復帰を待ってくれる職場があるわけですから、そういった優先順位づけをするべきだと思います。よりストレートに言うと、過度な完璧主義は不要だと思います。それよりも原さんに活き活きと復帰してもらい、長期的に活躍して頂いた方が職場としてもうれしいでしょう。

仕事に育児に両立されることは大変だとは思います。しかしながら、両方ともに短期の勝負では無く長期戦だという事を常に忘れないようにしてください。短期的な完璧を目指すのではなく、日々の行動と目指すべき事に優先順位をつけましょう。両方ともに一歩一歩少しでも前進していれば、周りから取り残されるなんて事なんてありません。今後のご活躍を応援しております。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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