月収16万、1000万貯めた32歳「節約家の職業観」 収入を上げるより、"現状維持"で生活したい

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「ある程度、自己投資に使うのはいいと思います。でもたくさん使ってしまうのは不安ですね。YouTubeでも『お金は使うもんだ、貯めて何になるの?』とコメントをいただくことがあるのですが、私はただ貯めているというよりは、“将来の安心を買っている”感覚があります。将来に不安があったので節約・貯金で備えることにしました。逆に言えば、不安がないなら、節約・貯金はそこまで必要ではないのかもしれません」

一方で、ある程度安心できる資産額に達したので、これからはお金の使い道をもっと考えていきたいと、もちたまさんは言う。

「明確な夢があるわけではないんですけど、人生の中で一度はしてみたいこと、海外旅行、ペットを飼う、大型バイクを買うなど、お金を使う豊かさも検討していきたいですね」

爆買い
節約生活を送りつつも、たまには賢く“爆買い”するのが楽しい。写真はドン・キホーテで購入したもの(写真:「もちたま【元月収10万円女子】」より)

節約とは「自分の大切なものを見極める術」

もちたまさんの話を伺ってきて、節約・貯金を通して得られた“安心感”は非常に重要なポイントだと感じた。

「働き始めた頃は、自分はお先真っ暗だと思っていました。でも、年収が低くても、貯金ができたことで、負い目が消えて自信につながりました。とりあえず、自分は月10万円あれば生きられるとわかり、不安がなくなりました」

節約女子
最近、図書館での契約社員の仕事を退職。失業保険をもらいながら、1年くらいかけて新しい仕事を探していくという(写真:「もちたま【元月収10万円女子】」より)

もちたまさんの節約貯金生活の話を聞いて感じたのは、得た収入の中でやりくりする努力や習慣化の重要性だ。年収が高くなくても、上がらなくても、最低限のお金で自分が心地よく生きていける道を見つけられれば、生活は安定する。逆に、年収が高くても、それと同じだけお金を使っていれば貯金はできない。

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「私にとって節約とは、本当に好きなものや大切なものを見極めるための術です。節約を始めたことで、自分がお金をかけたいものや、自分にとって無駄なものがはっきりしました。節約は、そういう自分の大切なものを見つめ直すきっかけになるのかなと思います」

最後に、お金を貯めたい人に向けてメッセージをもらった。

「節約はつらいものではないので、楽しんで取り組んでほしいと思います。固定費をしっかり削ったら、あとは何もしなくても貯まっていくはず。もしもまだ格安スマホにしていない人がいたら、まずはそこを見直してほしいですね」

くらま 倹者の流儀/節約系ユーチューバー

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くらま / KURAMA

ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内で一人暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。4年半で貯蓄2000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、分かりやすい解説で、多くの支持を得ている。著書に『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)がある。

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