「暗い性格の人」が"性格変える必要ない"深い意味 自分自身の性格の「よい部分」を探してみる

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自分に対して自信が持てなかったり、過度に悲観的になる原因の多くは、成功体験が不足しているというケースです。

TAさんのケースでいうと、まだ学生で社会における経験や知識がないわけですから、「知らないものに対する恐怖」だったり、経験不足がその背景にあるのかもしれません。

人間誰しも見えないものや知らないものに対する恐怖はあるものです。コロナのパンデミックもある意味そうですよね。

初期の段階は、そもそもウイルスって目に見えませんし、未知のウイルスであったがゆえの不安や困惑がありました。その後メカニズムや実態がわかってくるにしたがって、人々はそれに応じた行動を取れるようになってきました。

話を戻しますが、何はともあれTAさんとしても今後、何かに挑戦し、成功するという体験を積み重ねていくことで、いかようにも性格も思考も変えられます。

悲観的だし、優柔不断だから行動しない、ではなく、その前提で行動をすればよいのです。

小さな行動と小さな成功を積み上げる

行動といっても、何も大きな行動や挑戦である必要はありません。人生なんて小さな日常と経験の積み重ねですから、小さな行動と小さな成功を積み上げていけばよいのです。

勇気を持って授業中手を挙げて発言してみる、人前でスピーチしてみる、新しいバイトを始めてみる、世代の違うヒトと友人になってみる、新しい趣味を始めてみる、自分の趣味や得意な分野でSNS配信をしてみる。なんでもよいのです。

やってみて、失敗もあるでしょうし、成功もあるでしょう。

人生は失敗と成功、喜怒哀楽の積み重ねですから、最終的に失敗よりも成功の質が高ければよいのですし、失敗から学んで次の成功につなげていけばよいのです。

そうやって、小さな成功を積み上げていけば、おのずと性格も思考も変わってきますし、何よりも悲観的である自分を受け入れ、好きになることができるようになります。

本連載でも何度も言っていますが、自分の人生においていちばんの応援団は自分自身であるべきなのです。

まずは、自分自身の性格や、思考そのものを過度にネガティブに捉えず、プラスの側面を見る。そのうえで、小さな成功を積み上げるための小さな行動を意識してやってみる。

そういった方法で、どんどん自分自身を理解し、好きになることでより人生は好転するはずです。

そのようなステップでTAさんが今まで以上に自分自身を理解し、好きになり、自分自身の最大の理解者と応援団となり、よりよい人生を歩むであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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