「80歳の壁」を軽く超える人が70代でやらないこと 「第二の人生」は"70歳"からが本番と言える根拠

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地位や肩書にしがみついていた人が60代になると思ったほど幸せになっていないとお話ししましたが(参照:『定年後に「幸せを感じる人」が60過ぎてやらない事』)、地位や肩書があっても幸せそうにしている人はいます。年をとっても引退しないで自分の思いどおりに生きている人は、幸せな人生が送れているようです。

世の中では長く現役を続けている人のことを老害と呼んだりしますが、地位や肩書にしがみつく人は確かに老害と呼ばれてもいたし方ありません。しかしそうではなく周りに求められて長く現役を続けている人は幸せな人生を歩んでいます。

日本大学の顧問になった元オリックス会長の宮内義彦さんも、その一人です。現在86歳(本書執筆時点)ですが、頭もからだもしっかりしていて、鋭い意見をおもちの方なので、周囲の人たちも一目おいています。

わたしが長い間、医師として高齢者を診てきて思うことは、相手がボケていたり弱ったりしているなと感じると、医師でも看護師でも露骨ではないにしても対応の仕方がぞんざいになることがあります。

一方で、頭もしっかりしていて、態度も堂々としていれば、敬語を使って話しますし、周囲の対応も違ってきます。宮内さんを見ていると、自分に自信をもって、前向きに生きている感じがひしひしと伝わってきます。

だからこそ、周囲が宮内さんをまだまだ頼っているのだし、現役を続けていられるのだと思います。地位や肩書はその結果のものであって、それにしがみつくために現役を続けられているのではないことは明らかです。

第二の人生は70歳を過ぎてから

よくも悪くも、年齢を重ねて仕事を続けていると、周囲からは「いつまでやっているんだ」と思われることがあるかもしれません。

しかし、医師の立場から言わせていただくと、「自分の幸せ」という観点からは、仕事を辞めてフヌケ状態になるよりは、続けられるかぎりは仕事を辞めるべきではありません。高齢になっても働き続けるということは、心身の健康を維持し、老化を遅らせるという意味でとても有効なのです。

少し前までは、定年退職というと60歳でしたが、2021年4月より「高年齢者雇用安定法」の改正法が施行され、事業主に対して定年を70歳に延長するなどの「就業確保措置」が努力義務化されました。

いわゆる「70歳就業法」が施行され、70歳までの定年の引き上げ、70歳までの継続雇用制度が導入され、多くの人が70歳まで働くことができるような世の中になってきました。

また、総務省統計局では、毎年「敬老の日」(9月の第3月曜日)を迎えるにあたり、日本の65歳以上の高齢者像を統計の視点からとりまとめています。

そのデータによりますと、2022年9月15日現在、65歳以上の高齢者は3627万人と過去最多になりました。総人口に占める割合は29.1%と、これも過去最高です。これに伴い、高齢者の就業者数も909万人と過去最多。65歳以上の高齢者の就業率は25.1%で、高齢者の4人に1人はなんらかの仕事に就いていることがわかります。

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