1人で引っ張ろうとするリーダーが時代遅れな訳 結果を出せるチームリーダーになる5つの条件

拡大
縮小
(写真:freeangle/PIXTA)
「一生懸命やっているのになぜか人がついてこない」と悩むリーダーは、そもそも今求められているリーダー像を勘違いしているのかもしれません。1人でグイグイ引っ張るリーダーではない、「シェアリングリーダー」とはどのような人か、『売上を追わずに結果を出すリーダーが見つけた20の法則』より一部抜粋・再構成してお伝えします。

チームは全員のベクトルがそろっている集団

シェアリングリーダーは、「想い」をみんなと共有するリーダーです。「想い」ではイメージしづらいなら、「感情」ととらえるとわかりやすいかもしれません。

私はこれまで多くの会社で研修をしてきましたが、その間に離職率は激減しました。それは社員が「このチーム(組織)でずっと働きたい」と思えるようになったからにほかなりません。

グループとチームは違うという話があります。グループは1つの集団にはなっているけれども、「僕はこれをやりたい」「私はこっちをやりたい」と目的がバラバラの人たちの集まりです。

チームは1つの目標に向かって、みんなのベクトルがそろっている集団です。ゴールに向かって、みんなの想いが1つになっている集団。チームワークという言葉もあるように、互いに助け合って結束力を高めていくのはチームのほうです。

ただし、最初はどんなチームもグループから始まるのだと思います。最初は1つのプロジェクトを行うために、または1つの部署に集められたメンバーにすぎません。それをチームにしていくのがリーダーです。

チームにするためにはリーダーが遠くから「こっちに来て!」と強制しても、なかなか集まって来ないでしょう。リーダーからみんなの輪に入っていき、「この指とまれ」と指を掲げて、みんなが自然と指に止まったときにチームができていきます。リーダーがみんなの輪に入るカギになるのが「シェアリング(共有)」です。

次ページ1人で引っ張るリーダーでは限界がある
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT