誰かのためにがんばりすぎて、疲れてしまっていませんか?
例えば、子どものため、家族のためにがんばっているお父さん、お母さん。あるいは職場で、部下のため、同僚のため、チームのみんなのために、一生懸命で献身的な人。
一生懸命だったり、周りに気を配れたり、誰かのためにがんばれる人は素敵な人です。でも、がんばりすぎてしまって自分が倒れたり、つぶれてしまったら、あなたがもったいない。
『「誰かのため」に生きすぎない』では、精神科医・藤野智哉さんが、一生懸命だったり、優しいあまりに頑張りすぎてしまう人が、適切に休んだり甘えたりすることができるよう、疲れてしんどい心にしみ込む、ゆるっと優しい言葉たちと精神科医の知見を贈ります。
※本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
休んでOK
「さぼっているんじゃない。エネルギーを溜めているだけ」で休んでOKなんですよ。
うつになると休みがちになるため、「うつの人は休む」というイメージがある人もいるかもしれませんが、逆です。
むしろ「適切なタイミングで休めなかったからうつになってしまった」というパターンも多いのです。
とはいっても、「まわりに迷惑をかけるし」「私だけ休むのは悪いし」「病気でもないのに」などと、「休めない理由」をたくさんもってしまっている人もいます。
そういう人は、逆に「休む理由」をたくさん探してみましょう。
「休めない理由」を考えられる人はいても、あきらかな不調や用事以外で「休む理由」を考えるのってなかなか難しい人も多いものです。
例えば、
・しんどいときにやっても効率は上がらないし
・明日ベストな状態で仕事するために今日は休もう
・子どものことを考えたら、がんばりすぎてつぶれちゃうよりいい
・休んでも、そこまで仕事に穴は空かない
・たいていのことはなんとかなるし、自分の体が一番大事
こんなふうに自分なりに納得のいく「休む理由」を考えてみるのです。
そして、「しんどいな」と思ったときは、こうした「休む理由」を自分で自分に言いきかせてあげてください。
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