「明日から本気出す」毎日思ってもいいんじゃない 精神科医が贈る心がスーっと軽くなるメッセージ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、適度に自分に「休み」をとってあげられるようになるといいですね。

この「休む理由」はもっと軽い感じで、

・休みたいと思ったときが休みどき

・さぼっているんじゃない。エネルギーを溜めているだけ

くらいのゆるっとしたフレーズでもいいと思いますよ。

肩の力が抜けて、「もう、休んじゃおう」と思えるならそれでOK。

こうした「気楽に休めるフレーズ」をたくさんもっておくのもいいでしょう。いざというときに役に立つと思います。

しんどくなったら、「気楽に休めるフレーズ」をつぶやいて、えいやっと休むこと。
しっかり覚えていてくださいね。

ポイント:「気楽に休めるフレーズ」を考えてみる

「がんばり続けるためにうまく休める人」を目指す

「明日から本気出す」って思い続けている間に人生が終わる。それもまた、いい人生じゃないですか?

「休まずがんばり続けられる人」ではなく、「がんばり続けるためにうまく休める人」を目指したいですね。

そのためには、何かをがんばろうと思ったときは、同時に「そのぶん、何を手を抜こうか?」って考えてみるのはいかがでしょう?

人それぞれ、がんばれる量には限界がありますから、「ダイエットのためにジムに通おうと思ったら、そうじは手を抜く」みたいな工夫が必要です。

何か新しいものを手に入れたら、いらないものを断捨離するみたいに、タスクもうまく減らせるといいですね。

用事を詰め込んだほうがえらいと思い込んでいるストイックな人もけっこう多いです。「ダラダラして1日が終わってしまった」なんて落ち込む人もいますが、貴重な時間をムダに使うなんて最高のぜいたくです。たまにはぜいたくな日があってもいいじゃないですか。

よく「何もしないをやりにいく」と言って旅行に行く人もいますが、その「何もしない」を家でできたのだから最高です。

明日にまわせることは明日にまわしましょう。

明日やれることも今日やってしまう、という人も少なくないのが世の中だと思いますが、明日もし死んだら、明日に残しておいた嫌なタスクをやらずにすむかもしれません。

今日無理やり嫌なタスクをやったのに、明日死んだら悔しいじゃないですか。

「明日から本気出す」でいいんです。

「明日から本気出す」って思い続けている間に人生が終わる。

それもまた、いい人生じゃないですか?

通常営業はゆるめて、本気は非常時にとっておきましょう。

結局、非常事態なんて起こらず、本気を出さずに人生を終えられたらラッキーです。よく「本気出せ」とか言われますけど、本気を出さなくてもやれているのであれば、そんないいことってないですよね。

今は省エネの時代ですが、別に私たちの人生も省エネでいいわけですし。

こんなに「省エネ、省エネ」と言われているのに、人生だけフルパワーを求められるのも、ちょっとどうかなと思います。

あと、本気をとっておくよさは「余裕」が生まれることです。余裕があれば何かあったときにあせらないですからね。

普段からフルパワーだと、何か不測の事態が起きたときに、もういっぱいいっぱいになって対応しきれません。

余裕があることによって客観的に自分を見ることもできるし、それこそ「まだまだ自分で処理できるな」とゆったりかまえられるし、本気はとっておいたほうがいいと思います。

ポイント:明日にまわせることは明日にまわす
次ページ「人は前向きじゃないといけない」って思い込みすぎていない?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事