「推しが尊い」早口になる人に欠けた大事な視点 推しの魅力を伝える前に確かめるべき事がある

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ちょっとしたコツを知っていれば、あなただけの言葉で推しの素晴らしさを語れるようになるようです(写真:sasaki106/PIXTA)
「推しの魅力を語りたい。誰かに伝えたい……」

オタク活動をしていると、一度は抱くこの感情。しかし、尊さのあまり、「やばい」しか言えなくなる人も少なくないのではないでしょうか。

”推し語りのプロ”を自認する書評家・三宅香帆さんは「推しを語るためには、語彙力や文章力が必要だと思われがちですが、それは間違いです。必要なのは、自分の感想を言葉にする『ちょっとしたコツ』。そのコツさえ知れば、あなただけの言葉で推しの素晴らしさを語れるようになります」と語ります。
本稿では三宅さんの書籍『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』より、一部抜粋してお届けします。

「推し」の知名度を、まずは把握しよう

「推しを語る」とひとことで言っても、さまざまな手段があります。友達と語り合うこと。配信などで見知らぬ人に向かって発信すること。SNSで短文を書くこと。方法はいろいろありますね。

この記事では、「誰かに向かってしゃべる」方法について考えてみます。

友達、家族、知り合い、パートナーなどなど、さまざまな友人知人に推しのよさについて「しゃべる」コツ。

それは、まず相手がどれくらい自分の推しについて知っているのか、そしてどう思っているのかを把握すること。なにはともあれ、そこから始まります。

相手はどの程度、推しの存在を知っているのか? テレビで見たことのある程度? 名前すらまったく聞いたことがない? なんらかのイメージを持っているのか?

また、もし同じ推しが好きな人だったら、どれくらいの熱量で好きなのか? 自分と同じくらい好きなのか? どんなふうに推しを見ているんだろう? どんなスタンスで好きなんだろう? など、まずは話をする相手について知ることが大切です。

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