職場で人が困るタイミングには特徴があります。1つは仕事量が多い時。もう1つは、苦手な作業に着手する時です。周りの人をよく観察して、困っている人を見逃さずに手を貸してみてください。
困っている人の見極めのためには、普段から周りの人の苦手な作業を把握し、仕事上忙しくなる時期を覚えておくとよいでしょう。百戦錬磨の営業担当者でも、資料作成は苦手というケースは珍しくありません。誰かが突発的に休んでしまった場合も、人員不足から助けを求める人が出るものです。
不安や疲れは行動にも表れます。人は困ると頭を抱えるようなしぐさを取ったり、ため息が増えたりし、人によっては貧乏ゆすりの回数が増えます。これらも、人が困っているかを確認する判断材料となります。
現在職場にない、あなたが得意とするスキルを持ち込むことでも重宝される可能性があります。
私は10年ほど製薬工場に勤めていました。工場の仕事はフォークリフト運転のような技術が必要とされる体力仕事です。一方で、注意書きなどのポップ作成も必要なのですが、私のいた工場にはデザインのスキルがある人がおらず、貼られていたのはWordで「異物混入注意!」と明朝体の文字が書かれているだけのような、わかりづらいものでした。
私は過去にブライダルの現場でフォトグラファーをしていましたので、一定の画像加工とポップ作成のノウハウを持っています。この話を専務や工場長にしたところ、工場内の注意書き作成と工場のホームページ掲載用の写真撮影を依頼されました。
独自スキルには口出しされない
これらは私にしかできない仕事です。ほかの人は、どのくらい時間がかかるかもわからず、横から口を出すこともできません。だから私だけの仕事となり、自由に作業できるだけでなく、評価も上がっていきました。
デザイン系の会社にデザイン系のスキルを持ち込んでも重宝されません。職場で必要なのにその技術を習得している人がいない、というスキルを持ち込むことでこそ、高く評価される可能性があります。
趣味でインテリアを楽しんでいる人が、職場のデスク配置を任されたという話もあります。狙ってできることではありませんが、会社外の活動で得たことを「会社で有効活用できないか」と考えてみましょう。
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