絶滅寸前「ドムドム」救った元専業主婦社長の半生 39歳初の職場は「SHIBUYA109」同僚は20代のギャル

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だから考え方次第ですけど……そう思う一方で、私がこれまでお話ししてきたことは結果論だとも思っています。

今はこうやって話せていますが、夫が倒れたときは、それはもう怖かったですよ。

突然私の夢や意思とはまったく違うところに飛ばされてしまったような感じでね。

その後、夫が障害程度1級に認定されたときは、「私の人生って何なんだろう」と本当に悲しかった。精神的にも金銭的にも苦労して、つらい時期もありました。

でも、仕方がないじゃない? 「だったら頑張って仕事しよう」って、家の中の自分と外の自分を切り替えられたことで、ものすごく救われたなと思います。

そして、こうした経験を経てわかったのは、「笑顔でいるほうが楽」ということ。

泣いていても解決しないことは、自分の体験からよくわかりました。

だから絶対に、落ち込んでいるよりも笑っていたほうが楽。落ち込みたいときはワーッと泣けるような映画を見て、それで終わりにしましょう。

多分、人生はつらかったり楽しかったりの繰り返しです。私は56歳ですけど、今なお苦しいことはたくさんありますから。

ニコニコと日々を過ごせていられれば十分ですよ。

自信がないのも不安なのも、きっとみんな同じ

「テレビ撮影でいらした俳優さんが私のデスクに飾ってあった食品サンプルを見て、『これ絶対売れますよ』とおっしゃって。それならと思って作ったら、本当に売れちゃった」(藤崎さん)

私は専業主婦から仕事を始めたことや、突然社長になったことをクローズアップされることが多いですけど、これは私がすごいからできたわけではないんです。

誰でも、やる気になればできるはず。

キラキラして見える周りの女性たちを見て、「自分には無理」と思ってしまうかもしれないけど、足元を見れば難しいことはやっていないし、みんな当たり前の不安を抱えています。

次ページ止まると余計不安に、1つずつクリアするために行動した
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