江頭2:50「エガちゃんねる」が大躍進を続けるワケ 壁に見えたものが"別世界へのドア"だった(後編)
伝説のチャンネルの「制作の裏側」
開設からわずか9日で登録者数100万人を突破、現在では登録者数376万人(6月14日時点)を誇る『エガちゃんねる』。
その人気を支えているのは、江頭の圧倒的な存在感と共に、藤野を中心としたディレクター陣の制作力・編集力によるものが大きい。質の高い『エガちゃんねる』の動画はどのようにして誕生しているのだろうか。
「うちは動画を1本編集するのに4~5日かかるんです。これだけ時間をかけているところは僕はYouTubeでは知らないです。編集してくれるディレクターがいて、それを僕が引き取って、1〜2日かけて最終的に仕上げます」
編集ディレクターは藤野以外に3人。テレビ業界でトップクラスの編集能力を持っている選りすぐりのプロフェッショナルたちばかりだ。たとえばそのうちの1人は『月曜から夜ふかし』『しゃべくり007』『世界の果てまでイッテQ!』(いずれも日本テレビ系)を立ち上げたテレビ業界の最前線を走る人物という。
「僕はADの頃から編集を学んで、ディレクターになってから10年以上ほぼ毎日、編集をしてきました。どうやったら少しでも笑いを作れるかを追求していくと、やっぱり『編集がうまい、うまくない』の差が出てきます。『エガちゃんねる』を編集しているディレクターは数多くいるテレビ業界の中でもトップクラスの人たち。現在、それが3人です。編集スタッフ何十人体制で、手分けしたりとかすれば効率もいいと思うんですけど、そういう作り方とは僕らは全然違いますね」
動画を見やすくする編集はできても、その先の「笑いを作る編集」となるとさらに難易度が上がる。
「『お笑いの編集』はフリとオチや笑いの構成を理解していないとやれません。ツッコミテロップ(演出側が出演者に対してツッコミを入れる役割を持ったテロップ)とかはお笑いのセンスも試されます。『?』のツッコミテロップ1個を入れるにしても、効果音を「ポン」と入れるのか、「パフ」と入れるのかで全然イメージが違って、その効果音一つで笑いが変わってきます。フリとして音楽で感動的な方向に持っていって、パッとカットアウトとしてオチで爆発させるとか。ナレーションで煽ってから、こっち方向に行くと見せかけて逆方面に行くとか。そうやって笑いを1個1個作っていく」
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