江頭2:50「エガちゃんねる」が大躍進を続けるワケ 壁に見えたものが"別世界へのドア"だった(後編)

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藤野氏(写真:編集部撮影)

そこには自身が映像ディレクターとして関わった『がんばれ!エガちゃんピン』『「ぷっ」すま』『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』の終了という苦い経験があった。

「終わった悲しみってあるんですよ……。だから『エガちゃんねる』を終わらせないために、再生数を獲得しながらも、江頭さんを生かすことを一番考えています。もし『エガちゃんねる』が終わったら、江頭さんにもスタッフのみんなにもお金を払えない。コアな方向に行きすぎると、再生数は下がってしまう。だから終わらないためにバランスを見ながらチャンネルを運営しています」

今後は、コロナ禍でなかなか踏み出せなかった海外進出や、今年11月に佐賀県で開催される『バルーンフェスタ』に佐賀県人会(江頭2:50、オラキオ、チェリー吉武、はなわ)で出場する計画を練っている。また年内に世間もビックリするようなサプライズがあるかもしれないという。

『エガちゃんねる』を大人気YouTubeチャンネルに育て上げた藤野には気になるYouTubeチャンネルがある。

「今、気にしているのは、『ジャにのちゃんねる』(二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨のジャニーズ4人が運営するYouTubeチャンネル)です。というのも、『エガちゃんねる』で2連覇してきたオリコンの『好きなYouTubeランキング』で今年は『ジャにのちゃんねる』に1位を獲られて、我々は2位。これで我々に『打倒!ジャにの』という新たな目標ができました」

「壁に見えたものが、別世界へのドアだった」

『エガちゃんねる』が、これだけの成功を収めたことについて、藤野はこう振り返る。

「『エガちゃんねる』は最初、テレビ局、いろんなプラットフォームに企画書を持っていっても駄目だったという壁がありました。でも意外と神様はご褒美をくれることもあって、結果的に壁に見えたものが、別世界へのドアだったのかなと思います。それはYouTubeへのドアだったなと」

藤野は40歳で結婚して、現在は4歳になる一児のパパである。仕事量をコントロールしながら、家族との時間を過ごし、好きなことができて、YouTubeでの収益で生活ができている。

「これからですか? 僕から江頭さんを誘ってYouTubeを始めたわけです。江頭さんがプレーヤーとして演じてる以上、これからもディレクターとして全力でやりますよ」

かつては王道や正道とされていた手法だとしても、それがずっと通じるような時代ではない。その不安定な世界をがむしゃらに泳ぐ藤野率いる『エガちゃんねる』に、我々が学ぶことは少なくない。

この記事の前編:江頭2:50の「エガちゃんねる」が伝説になった必然
ジャスト日本 ライター

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じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

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