「自分探しの旅に出たい」社会人の彼の誤った思考 仕事とやりたいことが合わない時はどうする?

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学生であれば、何となくとか、ノリでとか、勢いで行動し思い切って振り切ってみる、という行動も大いにアリでしょう。

なぜならば、学生時代はそういった振り切った行為のみが、自分自身を知るためのほぼ唯一の材料であったりします。経験を増やす、という意味においてそういった行為はむしろ重要です。

加えて言うならば、それで失敗したとしても学生であれば人生が終了するわけでもありませんし、仮に何かあったとしても親を含む周囲のサポートによって立ち直れるチャンスも十分にあります。

一方で、社会的な責任を背負っている社会人に求められる行動は戦略性であり、計画性です。

例えば、何となく仕事辞めます、では勤務先や同僚に対する信用という意味で褒められたものではありませんし、親を含む周囲に仕事を辞めたので当面の生活費を工面してくれと容易に言えるはずもないでしょう。

そして、社会人としては今までの人生や経験において培ってきた知見というものがありますし、何よりも仕事というのは、職業人としての自分を知るための最良のツールです。

今の仕事を通じて、自分自身を分析する

HKさんは仕事に関する悩みをお持ちですから、それを解決し、対峙するために現在の仕事を通じて自分を知ることが最善の第一歩なのです。

仕事をしていない学生であれば、バイトやインターンで職業人としての自分の側面を知る、という行為、つまりいろいろとやってみることが大切ですが、HKさんはすでに仕事をされていますから、現状と真摯に向き合うことがいちばんです。

仕事をしている中で、何に喜びを感じるかや、何に不満を感じるか、といったことから、何は捨てられなくて、何は妥協できるのか。そういったことを整理して、キチンと職業人としての自分を現状分析し、自分を知る、という行為がまずは大切です。

もちろんそれは仕事に限った話ではありません。

本来は、「どんな人生を送りたいのか」がまずあり、その中で「人生において仕事をどう位置づけるか」を考え、そして「どんな職業人生を送りたいか」を考えるべきです。

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