部下や家族が話しやすくなる「言葉選び」のコツ 「簡潔かつ具体的」が相手との距離を近づける

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【家族から弟のめんどうを見てほしいと頼まれて】

ママ:弟の宿題、見てあげてくれない?

ミユ:えーっ、めんどくさっ。なんで、私がそんなコトしなくちゃいけないの?

【ついつい言いがちワード】
めんどくさっ

・こんなふうに言ってみよう!

ほかにやることがあるからごめんね

ごめん。宿題が多くて時間とれない

心に余裕がないときの口グセ「めんどうくさい」

人になにか頼まれたとき、「めんどうくさいな」と思ってしまうことは、誰でもよくあります。心の中で思うだけならいいのですが、それをそのまま言葉にしてしまうと、当然、相手はムッとしてしまうでしょう。

とくに家族には遠慮がなくなるので、そういう無遠慮な心の声をストレートに言ってしまいがちです。「めんどう」と言われた家族のほうも遠慮がありませんから、カチンとして「そんなふうにいわないで、やってくれてもいいじゃない!」など、強い言葉で返ってきたりして……。お互いケンカ腰になったり、イガイガした雰囲気になってしまいやすいのです。

もし、やりたくなかったり、おっくうな気持ちが強いのであれば、「めんどうくさい」とそのまま言葉にするよりも、「なぜやれないのか」、もしくは「やりたくないのか」という理由をはっきり伝えて断るほうが、相手も引き下がりやすくなります。

この会話のシチュエーションで使われている「めんどうくさい」という言葉は、本来、自分の心の中での独り言ともいえます。そんな独り言の声が外に出てしまうということは、自分の気持ちに余裕がない証拠です。

「めんどうくさい」という言葉が口グセになっているのであれば、精神的に余裕がなく、無気力になっている可能性もあります。なにに対しても無気力で腰が重くなっているのはどうしてなのか。「めんどうくさい」は、自分にしっかりと向き合うべきサインだと思ってください。

人は追いつめられると、自分のことを深く見つめたり、自分を認める作業をしたくないと思うものです。そういう傾向が今の自分にあると気づいたら、「疲れているのかな?」「なにが今、問題なんだろう」と自分自身に問いかけるチャンス。

思春期はまわりだけでなく、自分にもイライラする時期です。ていねいに自分に向き合うことが、そんなイライラと上手に付き合うコツとなります。

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