Web会議で「犬の姿になった常務」の驚きの一言 メタバースで変わる職場のコミュニケーション
インターネットに続く次世代インフラとして注目される「メタバース」。急激に変化し続けるこの新しい世界で、いったい何が起きているのか。私たちの暮らしやビジネスはどう変わっていくのか。新刊『メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる』の著者で、通信業界の最前線でコミュニケーションの変化を長年見続けてきた、Ridgelinezシニアアドバイザー・ブロックチェーンベンチャーCOOの佐藤浩之さんが、「ビジネス」での活用例を解説します。
アバターを使ってコミュニケーションをとったことはありますか?
ゲームやコミュニティーサイトなど、プライベートの場面ではアバターを使って楽しんでいる方も多いでしょう。現実の性別も体格も顔のつくりも関係なく、好きな姿になれるアバターはメタコミュニケーションの1つであり、関係性構築に大きな影響を与えるツールです。
ビジネスの場面でもまた、役職や立場を超えて新しい人間関係を構築できる役割を果たしてくれます。
以前、クライアントにメタバース体験の一環として、このような実験をしてみました。
アバターを使ったコミュニケーション実験
①Zoom会議の際に、先方の最も上席にあたる常務の方に「犬のアバター」を使って参加してもらう
②犬の姿の常務と、クライアントの一番の若手社員の方の間で議論を交わしてもらう
役員と若手社員がマンツーマンで会話、となれば少し緊張感が漂いそうな気もしますが、いざ議論をスタートしたところ、コミュニケーションにおもしろい変化が生まれたのです。
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