初めてのレースは1964年、ホンダF1参戦の軌跡 写真で振り返る、これまでのホンダF1参戦

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多くの勝利を積み重ねて黄金期を築く中、1992年9月、ホンダはF1活動の休止を発表する。

当時の社長だった川本信彦氏は会見で「次の目標」を問われ、「いろいろあって、これだとはこの席では言えない。ただ、チャレンジングスピリットを持って商品で勝負していく」と語った。

ホンダの川本社長(当時)
1992年9月11日、F1活動の休止について会見を行った川本信彦社長(撮影:高橋孫一郎)

「一度、見直す時期を迎えた」

Hondaの50年史には川本氏のこんな言葉がある。

「本来のレースの意義がなくなってきたんだよね。人気が出てきたものだから、世間はF1でHondaが勝つものだという期待を、常にかけてくる。だから、技術的に冒険はしなくなった。チームメンバーにも疲れが出てきた」

「もう一つは、人気だけ上がったけれど、主にヨーロッパの商売は全然進まない。それに、会社全体としても、体力が弱ってきた。バブルがはじけて、Hondaを取り巻く環境から言っても、一度、見直す時期を迎えたということですね」

ホンダの本社前に展示されたF1マシン
ホンダの本社前に展示されたF1のマシン(写真は2015年撮影、撮影:鈴木紳平)
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