周囲からのなぐさめをあてにしていて、薬物を乱用したり、人間関係に過剰に依存したり、目の前の喜びにすがったりしやすい。
安心感を得ている源から切り離されると、すぐに不安を覚える。人間関係においては、直情型な人に引かれやすく、「ほかの人にサポートや安心感を求めすぎる」などが言える。
しばしば相手を怒らせる行動に出るので、助けが必要になっても相手から距離を置かれがちだ。しかし彼らはたいてい、ほかの人が手を差し伸べてくれるまでアピールし続ける。
外在化タイプが極端な場合には、他者を食い物にする。他者をただ利用するための存在としかみず、他者の権利や感情を尊重することもないソシオパスだ。
どちらの対処スタイルに、より問題があるかは簡単にはいえない。結局のところ、外在化と内在化は、人間の2つの側面にすぎない。環境や状況に応じて、いずれかの特徴を示す。
1人で何でもできる人ほどまわりを頼る
内在化タイプは自己犠牲がすぎると、その苦しみを表に出そうと、ささやかな不倫などを始めることがある。不倫によって自分は「生きている」「特別なんだ」という思いを抱くことができ、「不倫相手から注目されたい」という欲求を満たせるからだ。中年の危機――かつては責任感があった人がその価値観を意外なやり方(不倫等)で一変させるような状況――の多くもこれで説明がつく。
対して問題を外在化する人は、裁判やパートナーからの最後通牒や社会復帰、といった外圧を受けて、しぶしぶ治療を受けることになる可能性が高い。
いずれのタイプにせよ極端な特徴を示している人はたいてい、日々の生活において深刻な問題を抱えている。極端な外在化タイプは身体的な症状があったりその行動に問題があったりする場合が多く、極端な内在化タイプは、不安症やうつ病といった精神的な症状がみられがちだ。
ここからのチェック項目でわかるのは、自分が内在化タイプ、外在化タイプのどちらにより近いかだ。ただし、次に挙げる特徴はいずれも極端なものである。
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