なぜか｢繊細で我慢づよい人｣が不倫にハマる経緯 ｢内在化｣と｢外在化｣という人間の2つの傾向

内在化タイプは心の活動が活発で、学ぶことが好きだ。内省し、自分の間違いから学ぼうとすることで、問題を徹底的に解決しようとする。

感受性が豊かで、原因と結果の理解に努める。人生はみずからを成長させる機会ととらえ、楽しみながら自分の能力を高めていく。がんばれば、ものごとをよりよくできると信じ、自分の問題は本能的に自分で責任を持って解決しようとする。

ほかの人を不快にさせたときの罪悪感や、自分を偽っていると非難される恐怖感を抱いたときに、主として不安を覚える。人間関係がもっとも大きなダメージを受けるのは、自己犠牲がいきすぎ、その結果、「自分がこんなに尽くしているのに」と怒りを覚えるときだ。

内在化はみずから苦しむことが多いが、自分を責めるがゆえに「ほかの人からの励ましやサポートを引き出しやすい」といういい面がある。

自分の中ではすでにもう限界を迎えていても平静を装い、黙って苦しんでいることがある。まわりに援助を必要としていることが伝わらない場合が多く、内省することで心理的に成長していく。

外在化タイプは裁判沙汰になりやすい

このタイプは、考える前に行動する。とにかく早く不安を払拭したくて、すばやく反応し、衝動的にものごとを進める。内省することはほとんどなく、何かあれば自分の行動よりもほかの人や環境のせいにする。

自分の間違いを将来に活かすことはめったにない。自分が幸せになるためには周囲が変わらなければならないという考えに固執し、自分の望むものをほかの人が与えてさえくれれば問題は解決すると信じている。この対処スタイルは自滅的かつ破壊的であるため、まわりの人は、彼らの衝動的な行動のせいでもたらされるダメージの修復をせざるをえない。

彼らは、自分は有能な人に助けてもらってしかるべきだ、ほかの人ばかりいい目にあっていて、不公平だと信じている。セルフイメージは、極端に自信がないか、多分にうぬぼれているかのどちらかだ。