なぜか「繊細で我慢づよい人」が不倫にハマる経緯 「内在化」と「外在化」という人間の2つの傾向

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内在化タイプの特徴
□将来のことを心配しがちだ
□まず自分の中で解決策を考える
□状況をよくするために自分は何ができるだろう? と慎重に考える
□起こりうることを考える
□難局を過大評価する
□まずほかの人の欲求を考える
□自分が変われば状況はもっとよくなると思う
□問題について話し合うことを求める
□問題に対して、ほかの人が理解する手助けをしたいと思う
外在化タイプの特徴
□ひたすら今を生き、将来どうなるかは考えない
□解決策はまわりからもたらされると思っている
□ものごとをよくするには、あくまでもほかの人しだいだと考える
□行動が先で、考えるのはそのあと
□難局を過小評価する
□まわりの人が助けてくれることを期待している
□状況をもっとよくするにはまわりの人が変わるべきだと考える
□人は自分の話に耳を傾けてくれるものと、好き勝手に話をしがち
□ほかの人に「口やかましく言わないでくれ」と求めている

状況によりプラスにもマイナスにもなる

どちらのタイプの特徴も、状況によってプラスにもマイナスにもなりうる。たとえば、声をあげず、助けを求めようとしない内在化タイプは、自滅傾向を募らせ、やがて何もできなくなってしまうかもしれない。

一方で、人生が思うようにいかないと思っているかもしれない外在化タイプが、その衝動的な特徴ゆえに進んで行動をおこし、いろいろな解決策を試してみようとする場合もある。

正しい状態であれば、いずれのスタイルも有益だ。内在化しがちな人は外部、つまりほかの人に助けを求めることを、外在化しがちな人は、自制できるよう内面をみつめることを学んでいこう。

リンジー・C・ギブソン 臨床心理学者

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Lindsay C. Gibson, PsyD

精神的に未熟な親のもとで育った人のセラピーをおこなう民間の病院に勤務。 親子の愛着に困難をかかえる人たちのサポートを精力的におこなっている。 女性誌に「幸福」についてのコラムを毎月寄稿し、過去に大学でも教鞭を執る。 著書『親といるとなぜか苦しい』はアメリカでの発売以来、版を重ね続けている大ベスト&ロングセラー。26カ国で翻訳出版され、「自分勝手で成長しない親」を持ったすべての人たちにとっての「回復の書」として熱烈な支持を集める。

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