進路のことなど、あまり人には言いたくない話題というのがありますよね。そのような繊細な話をズバリ聞かれると、どう答えたらいいのか迷ってしまうものです。
マコは、「まあ、そのうちね」と答えることでうまくはぐらかそうとしていますが、これでは相手にモヤッとした印象を与えてしまいます。なぜなら、「あなたにはあまり言いたくない」というニュアンスを感じさせてしまうから。相手にしてみると、ごまかされた、煙に巻かれたと受け取ってしまうでしょう。
「そのうち」という言葉は、暗に部外者扱いしているのと同じです。「あなたには関係ない」と言われたようで、相手はさびしい気持ちになったり、傷ついたりするでしょう。
また、「そのうち」と煙に巻くことで、「いつならいいの?」と、逆に相手の興味をそそってしまうことにもなります。今はそのことについて話せる状況にない、もしくは話したくないのであれば、完全に逆効果になってしまいます。
まだ言える状況でないのであれば、「10月までには決めようと思っている」「もう少し調べてからでないと決められそうもない」など、現状をそのまま伝えてください。余計な誤解や詮索を生むこともなく、相手は「ああ、そうなんだ」と素直に受け取ります。
ときには、実は決まっているのだけれど、聞かれた相手には教えたくないということもあるでしょう。そういうときは「まだ、考えているところ」などと言うことで、うまく切り抜けてしまいましょう。言いたくないことを言う必要はありませんが、「あなたには言いたくない」などと言ってしまうと、関係を悪くするだけ。「まだわからない」というように当たり障りのない答えで、その話題を終わらせるのがベストです。
先に相手が「私、○○大学に決めたんだよね」と伝えていたりした場合は、「私は言ったのにずるい」などと思わぬ矛先を向けられてしまうことも。そんな場合も、「教えてなんて言ってないし」と反論せず「まだ、決めかねているんだよね」と悩んでいることをアピールしましょう。決まっていても言いたくない場合も同様です。
友だちの気になる点を伝えたい
【いつもあいまいな友だちが気になって】
ユイ:ねえねえ、言いたくないんだけどさあ、もっとはっきり言ってくれないと困るんだよね。
ハナ:あ……、ごめん。
・こんなふうに言ってみよう!
「気になっているから伝えておくね」
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