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厚労省が注意喚起「マールブルグ病」を医師が解説 「赤道ギニアなど相次ぐ感染報告」WHOが伝える

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  • 堀江 知子 タンザニア在住フリーライター・海外書き人クラブ会員
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タンザニア政府がマールブルグ病の注意喚起のために国民に送ったメッセージの一部

WHOは、同国で初となるマールブルグ病に対してタンザニア政府が対応チームをすぐに現地に派遣したことなどを受け、「新型コロナ、コレラ、デング熱などの過去3年間の教訓から迅速な対応ができている」と評価している。

死亡者には医療従事者も含まれることから、地元メディアは、感染症が発生したときに医療従事者を守るための体制の強化を提言している。「医療従事者への適切な訓練がなければ、今後の感染症をすぐに察知できず、犠牲者が増えるだろう」と警告しているのだ。

今後は「感染症X」の時代へ

自然破壊など人間による活動が感染症の発生の一因だとすると、我々は、今後も新たな感染症の発生に備えておくべきなのだろうか。今後も、新たな感染症が発生する可能性は十分にあると勝田教授は指摘する。

同氏はその理由として、自然破壊以外に、人の移動が容易になった点を挙げる。世界中での航空旅行や交通網の発展により、国境を越える移動が容易になり「どこの国の病気がどこまで来ているのかも、もう追いきれない状況」となっている。

特に、都市部や観光地など大勢の人が集まる過密エリアも要注意である。新型コロナウイルスは、過密な環境で感染が急速に広まった。人口密集地域では、感染症の拡散リスクが高まり、制御が困難になりやすい。

「この地域にこんな感染症はなかったというものが発生したり、聞いたこともないような名前の新たな感染症が急に発生したりと、我々はこれを『感染症X』と呼びますが、そういったさまざまな感染症が発生するということが、今後もありうる」(勝田教授)

関西福祉大学教授
勝田吉彰医師
専門は渡航医学とメンタルヘルス。臨床医を経て英国オックスフォード大学Littlemore病院に留学。帰国後臨床医、外務省入省。スーダン・フランス・セネガル・中国の各日本国大使館で計12年間勤務し、感染症およびメンタルヘルスの分野で多くの課題を体験。退官後、近畿福祉大学(当時)教授を経て2012年より現職。主な著書は『ドクトル外交官のスーダン見聞録』(世界の動き社)、『パンデミック症候群~国境を越える処方箋〜』(エネルギーフォーラム新書)、『「途上国」進出の処方箋』(経団連出版)など。

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