「正直、胃カメラを操作する技術のクオリティは医師によって異なります」と平澤医師。こう続ける。
「つまり、“同じがんでもそれを見つけられる医師と見つけられない医師がいるということ”です。せっかく検査を受けるのであれば、消化器内科や消化器外科で、日本消化器内視鏡学会専門医の資格を持つ医師を選びましょう。ネットの口コミよりも、身近な人たちが実際に検査を受けて、勧める病院や医師のほうが信頼できると思います」(平澤医師)
若くても受けたほうがいい人とは?
がん検診とは別に、20代、30代の若い人でも胃カメラを受けたほうがいい場合があると、平澤医師は言う。それは、“ピロリ菌感染歴のある人や胃がんになった人が家族にいるケース”だ。
「ピロリ菌感染が胃がんの主な原因だとわかっています。ピロリ菌感染の有無をできるだけ早い段階で調べて、感染があれば速やかに除菌する。ピロリ菌による感染期間が短く、ピロリ菌感染による胃粘膜の萎縮がまだ見られない段階で除菌ができれば、胃がんリスクはぐっと低くなります」(平澤医師)
(取材・文/石川美香子)
平澤欣吾医師
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