Superflyが誇りと言い切る「田舎者であること」 コロナ禍で明確になった彼女が"歌う意味"

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世の中が激変したコロナ禍の約3年間は、志帆さんにとっても、「歌を歌う中で⼤切なことは何か」ということに改めて向き合う期間となった。ステージにも⽴てなかった3年間でたまりにたまったエネルギーを作品に落とし込み、Superflyとして、3年4カ月ぶりのニューアルバム『Heat Wave』がリリースされる。

5月24日発売の新アルバム「Heat Wave」(11曲収録)のジャケット写真

まるで“焚き⽕のようなアルバム”

今作品のテーマは『情熱』と『癒やし』、まるで“焚き⽕のようなアルバムだ”と彼女は表現した。

新作には、絆とつながりをテーマにした楽曲が多い。全曲ではないが、コライト(複数人で楽曲を制作するスタイル)で音楽プロデューサーと一緒に曲を作るなど、新たな試みもあった。

そして、アルバムに収録されている楽曲の中には、FM802のキャンペーンソングにも選ばれた『春はグラデーション』があり、この曲では“多様性の在り方”を志帆さんならではの世界観で表現している。

「FM802の皆さんから、“友達”っていうキーワード、ニューノーマルな時代に寄り添うようなハートフルなメッセージソングを依頼されました。今の自分の心情とすごく一致するもので、ありがたいなと思いました。 そんな中、制作を共にしている音楽プロデューサーの木崎賢治さんから、息子さんの入学式で校長先生が述べた『人と人との違いを認めたうえで仲良くなってください』という言葉が印象的だったという話を聞き、それが非常に良い言葉だと感じたのです」

さらに、「話は大きく変わるんですが」と志帆さんが最近ハマっている発酵食品からも楽曲制作のヒントを得たと力を込める。

「発酵食品を試しているうちに、多種多様な菌を体内に取り入れることが健康に良いということを学びました。微生物の世界にも、そして人間の社会にも、異なるもの同士が集まることで強いチームが形成される、そのことに感動したんです。

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