そして⑥は、和歌山県出身の古谷昭代さんという普通のお母さん。紀州弁を話す方で、「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ」を「ダ・ジ・ヅ・デ・ド」と発音してしまいます。現地で取材されたときの受け答えがあまりにも面白かったので、スタジオに呼ばれることになりました。
「山場CM」がこんなにもあった!
番組を見ていて、とても気になったのが、CM前にその「ザ行が言えないお母さん」のシーンがやたらと予告として流れることです。これを業界では「山場CM」(やまばしーえむ)と言います。「正解はCMの後で」「最新情報はこの後すぐ」などといって、CM前に予告映像を流す手法です。
お母さんは、スタジオで「ザ・ジ・ズ・ゼ・ゾ」がつくものを発音させられるのですが、特にうまくいえなかったのが、「ザクロ」。そのシーンは番組終盤なのですが、中盤ぐらいから山場CMとして何度も流れたのです。
そのうち、「えっ、またダクロ?」となり、番組終盤では、ダクロが頭の中から離れなくなってしまい、本編でお母さんが登場してくれたときは、「やっと出てきてくれた~」と待ちくたびれていたほど。
放送後、あまりに気になったので、山場CMにザ行が言えないお母さんが何回出てきたのか、数えてみると、8回中3回が「ダクロ!」でした。
日本テレビのバラエティ番組を見ていると、このように「最も面白いシーン」を山場CMとしてしつこいぐらいに繰り返す、という手法が採られています。
番宣番組に、さらに番宣を重ねる?!
これよりもさらにしつこいなと感じるのが、土日の昼間の番組です。ここでは、当日、あるいは、近々放送される目玉番組を宣伝するために、よく番宣番組や再放送が放送されています。
たとえば、4月19日(日)昼2時15分からの「行列のできる法律相談所」の再放送。同日夜7時から「行列のできる法律相談所 さんまVS怒れる美女軍団3時間SP」が放送されるので、その番宣を兼ねての再放送です。
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