「月曜から夜ふかし」に見る"しつこさ"の効用

うざがられても折れない、日テレの強靭さ

最初から最後まで、3時間SPを告知するテロップが画面上部にあり、そのうえ、CM枠に、3時間SPの番宣映像が何度も流れていました。その数、なんと6回! フィーチャーされていたのは、明石家さんまさんと謎の17歳(モデルの藤田ニコルさん)のやり取り。次のようなシーンが何度も流れます。

さんまさん:チーター(水前寺清子さん)やで。
藤田ニコルさん:ガオー!

45分間に番宣が6回も流れて、最後は辟易してしまった筆者。それでも、結局、この謎の17歳がどういう人なのか知りたくて、3時間スペシャルを見てしまいました。まんまと術中にはまってしまったのです。

「うざい」の声になぜめげないのか?

なぜ日本テレビはこんなに山場CMや番宣を繰り返して放送するのでしょうか。

両方とも、若者などから評判が悪いのはご存じのとおり。ネット上でも、「これがうざくてテレビを見ない」という声も。

慶応義塾大学の榊博文教授(社会心理学)らが、視聴者をCM明けまで引っ張ろうとする山場CMに対する印象についての調査を行ったところ、「不愉快」と答えた人が86%もいたそうです(2002年調査、20〜30代 約700人を対象)。それなのに、なぜあえてこの手法を繰り返すのでしょうか。

それは、やはり、視聴率アップに効果があるからだと思います。

前出の「月曜から夜ふかし 日本の大大大問題 春の一斉調査SP」(3月30日)の視聴率は16.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)。「行列のできる法律相談所 さんまVS怒れる美女軍団3時間SP」(4月19日)も、長時間番組にもかかわらず、平均視聴率17.1%を獲得。

この結果を見ると、山場CMと番宣の効果がそれなりにあった、と制作者側が考えるのも無理はありません。

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