ムダに怒らない人になる「心の持ち方」のコツ3選 「理想」が高すぎると怒りを感じやすくなる

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■怒ってしまった自分を受け入れるのもアンガーマネジメントです

(画像:[図解]『アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)』

怒りの攻撃性の3方向──他人・ 物・自分

アンガーマネジメントは怒ること自体を否定していません。怒りは自然な感情であり、モチベーションにすることもできると考えています。

問題は、怒りの攻撃性です。攻撃は1、他人 2、物 3、自分 の3方向に向かいます。

1、他人を攻撃する

他人を攻撃すると人間関係を悪化させてしまいます。自分の立場や気持ちを伝えることは大切ですが、あまりに攻撃的になると、相手も自分も疲弊するばかりです。

2、物にあたる

「物にあたるのは誰も傷つかないから問題ない」と感じるかもしれませんが、そうではありません。物にあたると怒りは心に定着してしまうからです。癖になるだけではなく、どんどんエスカレートしがちなので、おすすめできません。

3、自分を攻撃する

失敗した自分を責めるのは攻撃を自分に向けているのと同じことです。罪悪感を募らせ、気持ちがふさぎ込んでしまいますから、これも避けるべきです。

[図解]アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)
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とくにアンガーマネジメントを始めた当初は「他人を怒ってしまった」「やっぱり自分は怒りっぽい」と自分を責めてしまいがちです。しかし、怒りをコントロールしようとして、うまくいかずに怒っていては悪循環です。

怒ってしまった自分を否定するのではなく、怒りっぽい事実を認め、じっくりマネジメントしていきましょう。自分を受け入れるのもアンガーマネジメントです。

アンガーマネジメントでは怒ることを一概に悪いことと捉えません。むしろ、「怒るべきことは怒ったほうがよい」という立場を取っています。

では、「怒るべきこと」はどう判断すればよいでしょうか。判断基準は「後悔するかどうか」です。

怒ったほうがよいのは「怒らないと後悔すること」、怒るべきでないのは「怒ったら後悔すること」です。後で「やっぱり言えばよかった」と後悔するなら、怒ったほうがよいと言えます。

(画像:[図解]『アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)』
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