GW明け「五月病になる人」「ならない人」を分ける差 五月病になりやすい6つのタイプとリカバリー方法

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そしてもう1つ大切なのが、睡眠の質を上げること。休日前夜こそ夜ふかしせず早めに寝る。昼食後に昼寝の時間を作る。また、日ごろから日が沈んだらデジタル機器の使用をやめて頭と体を休める。布団と枕を自分に合うものに買い替える。布団を干すか、布団乾燥機を積極的に使う。これら行うことで、「睡眠の質が高くなった」という実感を得ることも、自律神経の乱れを整え、倦怠感の軽減につながると言われています。

人間の一日は主に、睡眠、食事、勉強・仕事、対人、趣味(運動)という5つの要素で構成されているので、これをバランスよく行える人は自律神経が乱れにくく、倦怠感を覚えにくい状態を保てるでしょう。「リラックスできてストレスを感じづらい」という自分に合う生活のバランスを見つけたいところです。

少し遅れて症状が表れるケースも

私の相談者さんは軽めの適応障害で、徐々に改善していく人が多いのですが、「これらの方法も試そうと思えない」「何をしても楽しくない」「だるさを感じるのに眠れない」「遅刻や欠席・欠勤が増えた」「家事をせず、食事も適当で、部屋が散らかっている」。もしそんな状態が5月下旬になっても続いていたら、やはり医療機関で受診したほうがいいでしょう。

また、厚生労働省によるメンタルヘルスの情報サイトや相談窓口などもあるので、これらを頼ってみるのも1つの手です。とにかく1人で抱え込まないで、話を聞いてもらうことだけでも試してみてはいかがでしょうか。

さらに、ゴールデンウィークが明けたばかりの今、「そういう症状はない」という人も油断は禁物。このところ連休が明けてすぐではなく、5月下旬から6月にかけてストレスや倦怠感を自覚し、「やっぱりダメだった」と問い合わせをする相談者さんが増えています。

いずれにしても、自分は大丈夫なのか。自分の家族、友人、同僚は大丈夫なのか。連休明けからしばらくの間は気にかけておいたほうがいいかもしれません。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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