「松山英樹と大谷翔平」海外で活躍する2人の共通点 世界で注目される選手の存在が次世代の励みに
2023年4月に開催された第87回マスターズは、ジョン・ラームがスペイン人として4人目の勝者となった。優勝の場面には、スペインの歴代優勝者(1994年と1999年の2回)であるホセ・マリア・オラサバルが、感激の面持ちで勝者が引き揚げてくるのを待ち受けていた。
マスターズは特別な大会
マスターズの勝利は、その国にとってゴルフというスポーツを超えたエポックメーキングな出来事である。
マスターズは4大メジャーの中でも、特異な大会である。
世界ランキング50位以内など、一定の基準はあるが、出場するにはマスターズ委員会から招待されることが必須となる。また、毎年同じジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(ゴルフクラブ)で開催されているのも、マスターズだけだ。
アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、タイガー・ウッズなど、歴史に残る名プレーヤーが歴代優勝者として名前を連ねている、誰もが一番勝ちたい大会である。
日本人で優勝したのは松山英樹だけである。ちなみに、今年のマスターズで松山は、4日間大会の3日目、第3ラウンドを終えた時点では5位。優勝を狙える位置であったが、最終日の第4ラウンド、バックナイン(18ホールのうちの後半の9ホール)で伸ばすことができず、16位タイに終わった。第3ラウンドの勢いを見る限り、優勝の目もあったので残念な結果である。
試合後のインタビューでも「10、11、12、13番(ホール)といいところにつけていたが、1個2個(カップにボールが)入っていれば、もうちょっとおもしろい展開で、残り4ホール、5ホールできるかなと思っていましたが、入らなかったので苦しいなと思いながらやっていました」と、悔しさをにじませていた。
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