長生きする地域の人の「酒の飲み方」意外な共通点 赤ワインに含まれるポリフェノールの効果は?

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研究者たちは、長寿に役立つ9つの生活習慣をあげています。参考までに前出の日経ビジネスのレポートから引用してみます。

①日常生活でよく体を動かしている、そしてそれが規則的なこと。長寿地域に住む人々は、座る時間が多い生活様式とは無縁である。
②生き甲斐があること。毎朝起きるための目的があるということ。
③ストレスが少ない。ストレスは老化とかかわるすべての病気と密接な関係にある。ブルーゾーンでは、生活のリズムの中にストレスを減らすための活動が組み込まれている。例えば地中海沿岸におけるシエスタ(昼寝)の習慣、セブンスデー・アドベンチスト派の人々の祈りの時間、沖縄の女性たちのお茶の時間など──である。
④2500年前の中国・孔子の教えに「腹八分目」という食事に対する提言がある。これは満腹を感じるまで食べるのでなくその80%までにしなさい、という意味だ。満腹感は30分ほどかかって脳に届く。腹八分目にすることで過食を防げる。
⑤野菜中心の食事を心がけること。肉や魚、乳製品は食べてもいいが少量に抑えること。
⑥適量のお酒をたしなむ程度に飲む人は、飲まない人よりも長生きするという俗説は正しい(最近、この考えに反対する意見もあるが、ブルーゾーンの高齢者には赤ワインなどを適量飲む人が多い)。
⑦健康的な習慣を促進するような社会的グループに参加する。
⑧宗教グループの活動に参加する。孤独は死につながりやすい。お互いに助け合うコミュニティで暮らすことは大切だ。
⑨父親、母親、兄弟姉妹、祖父母等、家族間の絆が深いこと。

このうち長寿食の3大特徴を簡潔にまとめると以下のようになります。

①適量のお酒を飲む

②食事は腹八分目

③植物性の食品を多く摂取

多くの人が目を見張るのは、長寿者がお酒を愛飲している点ではないでしょうか。

赤ワインは長寿の秘訣?

ここで赤ワインに注目してみましょう。赤ワインにはアルコールの他にポリフェノールが含まれています。

アルコールには、血行をよくして代謝を促進し、ストレスを解消してくれる働きがあります。この複雑な人間社会の中で生きていくため、憂さを晴らすためにも、お酒が絶大な力を発揮しているのは酒好きの方ならご承知のことでしょう。

その反面、お酒に頼り過ぎて、取り返しのつかないアルコールの副作用に苦しむことがあるのも、誰もが知っている通りです。

お酒は飲み方ひとつ。「百薬の長」とも、「百毒の長」とも言われる所以です。

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