黒木華ら参加「循環社会」伝える個性的な取り組み サーキュラーエコノミーの概念も織り込む

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すごく大変な仕事なんで、本当に嫌になって、撮影中、ご飯を食べながら(佐藤)浩市さんにちょっと愚痴ったんです。そしたら「今は大変だけど、やり終わったらまたやりたくなるから」と言われたんですけど。本当に大変な仕事ですよね、プロデューサーって。

美術のときは具体的に作るものがあるから。そのことを考えればいいんだけど、プロデューサーはもう少し視野が広い。それとひとりひとりのクリエイターを、精神的な面で、やる気も含めて、マックス状態に持っていかなくちゃいけない。それは本当に大変だなと思いました。

――そこが先ほどの、プロデューサーは頭を下げるにつながってくるわけですか?

そりゃ下げますよね。お金はないんだけど、でもすごい人たちと一緒にやりたいと思ったら、そりゃ頭を下げるしかない(笑)。1個1個のこと、すべてに頭を下げてましたからね。「ふざけんな」とか「これやれよ」とかいうプロデューサーはいないですもんね。本当に大変な仕事です。

――佐藤浩市さんが言っていた通り、「またやりたいな」という思いは湧いてきているんですか?

まだこれが終わってないからあれなんですけど、いち映画というよりプロジェクトとして考えたら、やっぱり次も作って、伝えていかなくちゃいけないことなんで。いい悪いは置いておいても、また何か伝えるためにやるんだろうなと思います。

ただどちらにしても次のことを考えるのは皆さんに映画を観てもらって、評価をしてもらってからですし、浩市さんにも先のことは言うつもりはありません(笑)。

海外での理解は早かった

――本作はロッテルダム国際映画祭でも上映されたそうですが、海外の方の反応は?

海外の人は、そういう問題に対して、小さい頃から親や学校でも教えられてるので、ある程度知識はあったみたいで。皆さん観た瞬間に、サーキュラーエコノミーの話だよねと理解してくれた。

その中に希望とか愛とかが描かれていて、素晴らしい構成の仕方だと。それを普通のお客さんが言ってたので。やっぱり全然違うんだなと。そこまでちゃんと見て感じてくれたので、反応は良かったと思っています。

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