黒木華ら参加「循環社会」伝える個性的な取り組み サーキュラーエコノミーの概念も織り込む
雪が降っているシーンだったんですけど、終わってから阪本監督に「これ、すごく良くないですか?」と話しかけたら、「泣きそうになってるわ」みたいな返事があって。それで監督に、これは長編で撮って、スクリーンでかけたほうがいい。お金はなんとかするんで、とりあえず撮りましょうと言って。そこから大変な、頭を下げる日々が始まってしまったということです(笑)。
――本作は東京テアトル、U-NEXT、リトルモアの共同配給となっています。こちらの製作委員会ということになったのでしょうか?
実は今回、製作委員会システムを作ってなくて、逆に配給宣伝委員会っていうものを作ったんです。いわゆる製作委員会というのはビジネスのためのシステムなんで、そこに企業が入ると、YOIHI PROJECTの映画ではなくなってしまう。
やはり責任はYOIHI PROJECTが背負いたいんで。でも配給・宣伝のパートで製作委員会のようなシステムを作るので、そこで力を貸してもらいたいと。おそらくそういうことは前例にないと思うんですけど。
世代を超えて伝えたい
――本作のスピンオフとなるアニメーション「うんたろう たびものがたり」(U-NEXTにて配信中)は、旅をする"うんち"を通して循環社会を学べる物語となっています。しかも「SPY×FAMILY」の種崎敦美さん、「ONE PIECE」の山口勝平さんといった豪華声優陣が参加しているわけですが、これはどういった経緯で生まれたのですか?
絵本「うんたろう たびものがたり」はもう1年以上前から企画していたんですけど、『せかいのおきく』を観ない世代にも伝えたいということで。どうしても絵本は作りたかった。絵本には世代を超えて伝えられる、面白い可能性もありますから。
そして絵本の発売に合わせてアニメも作ることになりました。そして映画もあるわけですが、その3つのジャンルにすべて共通しているのが"うんち"ということにしたいなと思ったんです。
――アニメの「うんたろう」のナレーションが黒木華さんというのも、映画とアニメとの世界観のつながりがあったようにも思います。
そうですね、そこはぜひ、それも難しいとは思いつつお願いしました。絵本にも映画に出演する3人(黒木華、寛一郎、池松壮亮)からコメントをいただきましたし、つながっていますね。
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