黒木華ら参加「循環社会」伝える個性的な取り組み サーキュラーエコノミーの概念も織り込む

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それを喜劇調にも使っているし、人間ドラマにも使っている。いろんな要素があるところが面白くて。結構うまくできているんじゃないかなと。他人事のように言っていますけど(笑)。

――現代とは違う、サーキュラーエコノミーの価値観の違いも興味深かったです。現代ではくみ取り式のトイレの汚物を処分してもらうためには利用者がお金を払わないといけないですが、この時代は逆に、回収側がお金を払って汚物を回収させていただくんですよね。

実は企画書の最後に、ポルトガルの宣教師の言葉も入れたんです。海外では汲み取ってもらうけど、日本ではお金を払って引き取らせてもらうというような、そういう記述が残っていたので。

それがサーキュラーのシステムなんですけど、それは現代の人にとっては不思議でもあり、面白い感覚じゃないかなと思いますね。

たくさん頭を下げた

――今回は美術監督としての仕事と、企画・プロデュースを担当されたわけですが、仕事の内容としてはかなり違っていたのではないでしょうか?

プロデューサーは昔に何回かやったことがあるんですけど、今回はまったくといっていいくらい違いますね。これは例えになっているのかわからないんですが、僕は人に頭を下げるのが嫌いで。

だから今までも、そうならないように一生懸命頑張ってきたんですが、プロデューサーって基本的に頭を下げてばかりなんで。こんなに頭を下げなくちゃいけないのかと思いましたね(笑)。

映画からアニメ、絵本へと広がった今回のプロジェクトを手がける原田満生プロデューサー(写真:筆者撮影)

――プロデューサーとしてのお仕事とはどのようなものだったのでしょうか?

プロデューサーというと3種類あると思うんですよ。最初に企画立案を担当するプロデューサー、それと撮影現場の進行をメインに考えるプロデューサー、そして映画ができあがったあとの宣伝や配給を担当するプロデューサーと。

だからいろんなプロデューサーの仕事があると思うんですけど、最初は最後を見据えて企画を考えなくちゃいけないし、もちろん撮影期間中は予算のことも考えないといけない。

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