「勉強にコーヒーはNG」記憶プロ解説"超意外"な訳 世界の脳エリートが「摂る食材」「摂らない食材」

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

特に私が推奨するのは「水」 。糖質や塩分が添加されたスポーツドリンクなどではなく、純粋な水です。

全体の80%が水分でできている脳にとって、水分バランスが少しでも変化すると、知的パフォーマンスに大きな悪影響を与えてしまうようです。

世界中の脳エリートを支える「最強の飲料」

実際、私が記憶競技に参加した際の飲料も「水」の一択でした(私以外の選手も、ほとんどが水しか飲んでいませんでした)。

水分不足になると頭の回転が落ちるというのは、記憶競技に参加している人ならなんとなく実感していたのかもしれません。

また前述のコーヒーには利尿作用もあり、たくさん飲むと体の水分が外に出てしまいます。

「でも本番で集中力を高めたいなら、糖質を含む飲料のほうが効果的でしょう?」

そう疑問に思う人がいるかもしれません。

確かに、一時的に見るとそうかもしれません。しかし前述したとおり、やはり摂取した後の血糖値スパイクのリスクが高まってしまいます

世界記憶力選手権の種目には、解答時間まで含むと3時間にも及ぶものがあります。

例えば、私が獲得したグランドマスターという称号には、下記のような条件が必要でした。

■ シャッフルした1組のトランプの順番を2分以内に記憶できること
■ シャッフルしたトランプの順番を1時間で10組以上記憶できること
■ ランダムに並んだ数字を1時間で1000桁以上記憶できること

このような内容だけ見ても、高い集中力のキープが不可欠であることがわかると思います。

競技中、集中力をムラなく持続させるには、「水」による水分補給が最適なのです。

仕事中に「ちょっと集中力が落ちてきた」「考えすぎて疲れてしまった」、勉強中に「なかなか身が入らない」「問題を解くスピードが落ちてきた」と感じたら「1杯の水」を飲むことを強くお勧めします。

池田 義博 記憶力日本選手権大会最多優勝者、世界記憶力グランドマスター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いけだ よしひろ / Yoshihiro Ikeda

一般社団法人記憶工学研究所 MEI 所長。ライフキネティック日本支部アンバサダー、アクティブ・ブレイン協会テクニカルディレクター。50万部突破のベストセラーシリーズ『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』(サンマーク出版)など著書多数。テレビやラジオの出演も多い。
池田義博オフィシャルサイト
https://ikedayoshihiro.com/

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事