鈴木亮平「40代、あえて新しい事に挑戦する理由」 夢を諦めなかった原動力、失敗は"未来への投資"
劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』では、緊張感漂う難手術のシーンがクライマックスを飾った。台本12ページにおよぶ医療用語の応酬をこなしながら、手と身体も同時に動かしてリアリティーを出すという難しいシーン。こうした緊迫する場面では、どのような意識を持って演じているのだろうか。
心がけているのは「リラックスした環境作り」
「失敗しやすい環境作りは、すごく大事だなと思っています。僕らの仕事では、リラックスしないといいお芝居ってできないんです。緊張感のある作品だと、あえて緊張感を作る場合もありますけど、『うわ、失敗しないかな』と脳裏をよぎるといいお芝居にならない。失敗しても、みんなで笑って、『もう1回行こう! そういうこともあるよね』って言えるようなリラックスした環境作りは心がけています」
そうした境地に至ったのは、キャリアを積んだからこそなのか? 素朴な疑問を投げかけると、予想外の答えがかえってきた。
「それが年齢やキャリアを重ねてきて、いい意味で適当になっていっているんです。
『まあ、いいっか』って開き直るようになったんです。それは、“前向きな開き直り”というか。自分だって完璧じゃないから行き届かないとこもある。それで緊張して演技がうまくいかないのも、その人の責任でもあります。全部を自分が負う必要ないよなって、思いながらやっています」
そういった気持ちの変化も含めて、主演として作品を背負う気持ちも変化している。
成功した経験、失敗した経験も含めて、プレッシャーとの向き合い方も変わってきたのだという。
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