櫻井翔「大病院占拠」良い意味で期待を裏切った訳 シリアスなドラマと思っていたらどうやら違った

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日本テレビ「大病院占拠」 主演:櫻井翔
早くも視聴者に“異変”が見られる3つの理由を解説します(東洋経済オンライン編集部撮影)

櫻井翔さん主演ドラマ「大病院占拠」(日本テレビ系)が2週連続でツイッターのトレンド1位を獲得するなど、多彩なジャンルがそろった冬ドラマの中でトップ級の注目作となっています。

(※ここから先はネタバレを含みますのでご注意ください)

「大病院占拠」の物語とコンセプトは、「日本が誇る大病院を鬼のお面を被った武装集団が占拠した。医師・職員が人質となる中、休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井翔)が事件に立ち向かっていく。その人質の中には妻・裕子(比嘉愛未)の姿も……。行き詰まる頭脳戦&体力戦の果て、徐々に明らかになる占拠の理由。凄腕の捜査官と病院関係者たちが武装集団に立ち向かう姿を描いた、ノンストップ籠城サスペンス」。

放送前から「テロリストとの戦い」というテーマや、「病院を占拠」という筋書きに、「『SP 警視庁警護部警護課第四係』のエピソード2(第2話~第4話)と似ている」という声があがったほか、『24 -TWENTY FOUR-』『ダイ・ハード』などと比べる人が少なくありませんでした。

つまり、「息もつけないようなハラハラドキドキのシリアスなドラマ」と思われていたのですが、第2話で早くもそれが覆され、「SNSに書き込みながら盛り上がって見る作品」に一変。毎クール多くの連ドラが放送されますが、序盤からこれほど視聴者の見方が変わる作品は珍しく、異変と言ってもいいかもしれません。

なぜ「大病院占拠」はシリアスな設定であるにもかかわらず視聴者の見方が変わったのでしょうか。主に3つの理由が浮かび上がってきました。

「あるある」を楽しむ作品だった

1つ目の理由は、あえて選んだであろう、ベタな脚本・演出。

ネット上のムードが一気に変わり、さまざまな意味で盛り上がったのが、第2話で鬼たちが人質の裕子をストレッチャーにつなぎ、その重みで3階の窓から落とされそうになったシーン。裕子が窓から落ちた約2秒後に武蔵が手を出してつかみ、引き上げて助けたら、なぜかストレッチャーの存在がなかったことに……。このシーンを見た視聴者から、「比嘉愛未さん、確実に落ちたよね??武蔵、手出すの遅すぎなんだけど」「ストレッチャーはなかったことに?」などのツッコミが殺到しました。

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