鈴木亮平「40代、あえて新しい事に挑戦する理由」 夢を諦めなかった原動力、失敗は"未来への投資"
2021年のコロナ禍の中、日々闘う医療従事者へのエールを込めて作られたドラマ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』。その主演を務めることになった。
「待っているだけじゃ、救えない命がある」という信念を持ち、事故や災害現場に駆け付け、死者を1人も出さないことを使命として持ちながら行動する、物語の主人公・チーフドクターの喜多見を鈴木が演じる。放送当時、多くの反響を呼んだこの作品が劇場版として帰ってくる。
「その人を本気で生きる」ことを意識した役作り
鈴木が、絶望的な状況下でもすべての命を救う熱血ドクター・喜多見の役作りとして意識しているのは、「演じるのではなく、その人を本気で生きる」ことだった。
「最初にオファーをいただいた際に“理想の上司像”を見せてほしいと言われました。時代によって求められるリーダー像も変わると言えますが、メンバーが自分らしく働ける環境を作ることが重要だと思っています。リーダーが率先して頑張り、背中を見せることで、チームメンバーを鼓舞する姿勢を強く意識しました」
リアリティーあふれるオペシーンも見どころの1つだ。通常、医療ドラマではプロの医者の手元を撮影するが、鈴木は自らオペシーンを演じることにこだわった。「それが当然だと思っていた」と語る鈴木には、医療従事者へのリスペクトと役に真摯に向き合う姿勢があった。
「この作品を通じて一番感じたことですが、医療従事者に対する敬意を感じずにはいられません。彼らは命をかけて人々を救うために働いています。テレビに登場するスーパーヒーローたちもすばらしい存在ですが、身近にいる誰かの命を守るために一生懸命頑張っている人たちにこそ、真のヒーロー像があるのではないでしょうか」
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