堀江貴文「信用がある人が人生でいちばん強い訳」 肩書やまじめさが価値を持たない「新時代の信用」
そもそも「信用が大事」なんてことは、ぼくに言われるまでもなく、だれもが当たり前に感じていることだろう。「だれからも信用されたくない」なんて人はまずいない。
実際、ぼくが「人生では何よりも信用が大切だ」と言えば、たいていの人からは、
「そうそう、私もそう思っていました!」
「ぼくも信用が大事だと思います!」
といった反応が返ってくるはずだ。
ほとんどの人が「信用」を誤解している
ところが、少し話を聞いてみると、その人がイメージしている「信用」と、ぼくが語っている「信用」には、ちょっとしたズレがあることに気づく。
いや、ちょっとどころではない。人によっては、まったく正反対の考え方や価値観をベースにして、「そうですよね、信用が大切ですよね」と言っていたりする。
こういうときぼくは「話が通じていない」と感じる。ぼくの人生はこういうことだらけだ。
どうやら、ぼくが考える「信用」と、他人が考える「信用」は別物だと考えたほうがよさそうだ。この点を整理しないと、みんなが「間違った信用」を追い求めるだけの、バカげた世界がいつまでも続くことになる。
他人から信用されるために、みんなの言うことを聞いて、必死で努力しているのに、いっこうに人生がうまくいかないという人はいないだろうか?
難関大学を卒業したり、有名企業に入ったり、難しい資格をとったり、コツコツとお金を貯めたりしているのに、いつまで経ってもだれからも信用されない人はいないだろうか?
世の中にはそんな人が溢れている。みなさんが同じ状態にあるかどうかは別として、こうした「信用貧乏」に陥っている人は少なくないはずだ。
他人がどうなろうと、それはぼくの知ったことではない。だが……それでもやっぱり、間違ったことを見て見ぬ振りできないのがぼくの性分である。
その結果生まれたのが、『信用2.0』だ。これは、ぼくが人生でいちばん大事にしている「信用」をテーマにした唯一の本である。
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