頭の中の「モヤモヤ」すっと言葉にするすごいコツ 「A41枚のメモ」による言語化力トレーニング
1行書き出したメモに対して、芋づる式にどんどん「言葉の解像度」を上げていくことで、言語化されていなかった自分の思いや意見が数珠つなぎのように次々と目の前に現れてくるのです。
⑥「思考」の最終行から「理由」を書き出す
さぁ、ここからは、「問い」に対する自分の思考をさらに深めて言語化していくフェーズに入っていきます。A4コピー用紙の上半分で、ある「問い」に対して「自分が思ったこと・感じたこと」をメモに書き出すことで言語化してきました。この時点でも、あなた自身がはっきりと言語化できていなかった「思いや意見」が言葉になって表れてきているはずです。
しかし、「なぜ自分がそう思ったのか・そう感じたのか」について、実は自分でもわかっていないことが多いのも事実です。たとえば、「理想の上司に必要なことは何だと思う?」と質問をされて、「相手の視点を尊重することです」と答えるだけでなく、「なぜなら、〇〇〇〇だと思うからです」と、その理由までしっかりと言葉にできることで、あなたの思いや意見は一気に説得力を増してきます。
この「言語化力トレーニング」でせっかく「思いや意見」を言葉にできたのですから、その理由までしっかり述べられるように準備しておきましょう。
まずは、「思考」ブロックで最後に書き出したメモを「丸」で囲みます。そこから、「そう思った・そう感じた理由」を、下の「理由」ブロックに書き出していきます。
この時点でかなり思考が深まっているはずなので、「書き出す理由」についても、1行目を書き出したときには想像もしなかったような「深い理由」が自然と書き出せるはずです。
さらにそこから、「芋づる式言語化思考法」を使って、「理由」についても言葉を深めていきましょう。「思考」のときと同じように、「理由」についても、「それって、どういうこと?」と自分に問いながら書き出していきます。
コツは、「思考」のときと同じです。下にいくにつれて、「言葉の解像度」は高まっていき、一番下の行にいくときには、かなり解像度の高い言葉になっているでしょう。
気づけば、A4コピー用紙には、自分でもわかっていなかった自分の「思いや意見」とその理由がしっかりと言語化されていると思います。ここまでくれば、トレーニングで設定した「問い」に関する突然の質問にも、説得力を持って相手に答えることができるはずです。
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