「初めての女性部下」に動揺しないための心得 営業女子たちのホンネから実態を検証!

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声④「上司とは話をお互いに理解できていると思うので、助かります。もし噛み合わなかったら……と思うと怖いですね」

これは①のお互いの尊重にも通じるかもしれませんが、話しが噛み合わないのは男女関係なく、部下の不安がくすぶるばかりです。

特に男性上司と女性部下の間で、理解したい、理解してほしいポイントがずれてしまうのは、以前当コラムでも取り上げた男性脳と女性脳の違いが関係しているのかもしれません。

女性は感情についての説明をしがちで、男性は発生した事象について話しをしがちと言われています。感情や思いなどの話をしている女性部下に対し、いま置かれている現状について話をする男性上司では、残念ながら噛み合わなくなります。

まずは「同調」が正解!

それでは、上司であるあなたはどうすればよいでしょうか? それはひとえに、「まずは同調をする」ことです。男性脳で考えると「悩み」には即アドバイスをして問題解決をしようとするようですが、ちょっと立ち止まって考えるようにしてみてください。

もちろん、解決に向かわせることは大切。ですが、まずは「同調」してあげてください。「自分が抱いた感情を上司が理解してくれる」こと。それが関係の構築であり、これができれば、あなたの上司力がさらにグッと上がること間違いなしです。

声⑤「理想を語ってくれる上司は頼もしい!」

「こんなビジョンがある」「クライアント戦略は数年度ここまで考えている」など、上司であるあなたは日頃からビジョンを口にしていますか? 「行動で表せばいい」なんて高をくくってはいけません。やっぱり「言葉」で伝えてほしいものです。

上司が理想を言葉に託せば託すほど、「この人は本気なんだな」と伝わります。「営業部女子課」メンバーからは、「上司が自分が目指していきたい方向を部下に毎日伝えてくれるから、自分も一緒の方向を向いて力を発揮できる」という声も上がりました。

以上、「5つもあるなんて、これは面倒だ!」と思いますか? それとも「意外と簡単、明日から実践だ!」と思いましたか? どちらにせよ、彼女たち部下が求めるのは「認識の共通化」であると覚えておいてください

仕事をしていると、「これで大丈夫だろうか?」と不安に潰されそうになることが少なくありません。そのとき、上司であるあなたが旗を振りながら「大丈夫。この方向で間違いないから」と温かく手を差し伸べると、女性部下は奮起し、大きな戦力になってくれるはずです。

営業部女子課とは、主宰の太田彩子が2009年に立ち上げた、営業女子を応援するためのコミュニティです。女性営業職の活躍の場を広げることで、結果男女ともに輝きながら働ける社会創造を目指しています。詳しくはこちらをご覧ください。講演・セミナーのお問い合わせはこちら→kouen@yoshidamsaki.com
太田 彩子 「営業部女子課」主宰

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おおた あやこ / Ayako Ota

一般社団法人 営業部女子課の会 代表理事(「営業部女子課」主宰)。早稲田大学卒業後、リクルート・ホットペッパーの企画営業として社内表彰であるMVP制度にて表彰を複数回受ける。その後独立し、ダイバーシティプロジェクトや女性活躍支援に携わり、のべ5万人以上の女性営業を支援してきた。2009年より営業女子のための応援コミュニティ『営業部女子課』を全国で展開し、営業女子の活躍を目的とした勉強会やイベントを開催。NHK「グラン・ジュテ」や日本テレビ「news ZERO」、日経新聞などメディア出演多数。代表著書に『売れる女性の営業力』(日本実業出版社)、『1億売るオンナの8つの習慣』(かんき出版)、『営業女子 働き方の基本がわかる教科書』(プレジデント社)などがある。内閣府特命担当大臣表彰「平成28年度女性のチャレンジ賞」受賞。日本政府主催「WAW!2016」アドバイザー。株式会社ベレフェクト代表取締役。アライドアーキテクツ株式会社社外取締役。太田彩子ブログはこちら。営業部女子課サイトはこちら

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