たとえば、「打ち合せの約束をしていたのに、自分が忙しいからといってすっぽかされた」「時間をここまで変更されるなんて、私のことは二の次なんだ」と小さな不信感が募ります。小さな不信が生まれると、大きな嫌悪に膨れ上がるのは時間の問題。「私の仕事を尊重する姿勢がないなら、私の存在意義もないだろう」と塞ぎ込んでしまうケースもあるでしょう。
このように「○○さんのために」という思いを軽んじる態度を示されると、女性部下のモチベーションはガクンと落ちてしまうようです。ではどうしたらいいでしょうか?
「守ってくれている感」がうれしい
いくら心で尊重をしているよと思っても伝わらないと意味がありません。だからこそ、一言でもいいから、感謝の気持ちを表現し続けることです。すると、今度は大きな信頼が育ってきます。
「○○さんにお願いしてよかった。おかげで助かったよ」「○○さん、スケジュールがずれてしまい、どうしても時間を割くことができなくなった。せっかく時間を作ってもらったのに申し訳ない」と言葉にするだけで、お互いにとってより上質な信頼関係が築けます。
声②「うちの上司は、責任は僕が取るから任せるよ!と言ってくれます。守ってくれてる感が、女性部下に人気です」
女性に限らず「部下」という立場にいると、未熟な自分にはどうしても判断できない、判断してしまっては方向性を間違えてしまうかもしれないという恐怖に、日々直面します。
そんな「会社に迷惑を掛けないためにも確認したい」という思いで上司に質問をしたとき、多忙な上司はいつも席にいなかったり、目も合さずに「そんなこともわからないのか?」と返したり……。当然ながら、これでは評判がガタ落ちです。
一方でその上司の態度は、「上司たる者、正しい、完璧な答えを言ってあげなくてはならない」というプレッシャーからくるものなのかもしれません。ただ、「私ならきっとこうすると思うな」という経験談を話してくれるだけでも、部下にとっては救われるときがあります。
私自身も以前、男性ボスに「心配することはまったくない。責任は私が取るのは当たり前だから!」とどーんと背中を押してもらったことに、どれだけ安堵したことでしょうか。小さな不安は消え、上司の励ましをバネに新しい挑戦へ向かうことができました。
声③「一緒にやっていこう!と言ってくれる上司には、いつも感謝してもしきれないなと思っています」
営業部女子課メンバーが口をそろえて話していたことです。「一緒に〇〇」と言われると安心感と所属感が生まれ、俄然やる気が出るもの。「これやっておいて」なんて一方的な押し付けではなく、不安だらけの一歩を応援してくれる存在。こんな上司には返報性の法則が働き、「今度は私の出番!」と立ち上がれたりするものです。
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