平気で「朝、走る人」が知らない"超危険"の正体 「健康によさそうだけど…」あなたは大丈夫!?

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「心臓に悪い運動」は心拍数・血圧を急激に上げてしまう運動ですが、では「心臓にいい運動」とはどのようなものでしょう。

「心臓にいい運動」は「最大心拍数」に着目

それは心拍数が多くなりすぎず、もちろん低くもなく、適切なレベルに保たれる運動です。

「適切なレベルの心拍数」は、年齢によって異なります

まず「最大心拍数」を出します。最大心拍数は、以下の計算式で簡易的に出すことができます。

最大心拍数=220-年齢

みなさんもご自分の最大心拍数を出してみてください。60歳の人なら160です。

この最大心拍数の何パーセントかによって「運動の強度の目安」が決まってきます。「心臓にいい運動」は次の通りです。

①運動不足の解消、病後などの回復の場合 ⇒最大心拍数の約40%以下
②脂肪を燃焼させたい場合 ⇒最大心拍数の約40~70%

日ごろ運動をしていない人、病後の人などは①から始めましょう。

普段からそこそこ運動をしている人は②から始めてOKです。最大心拍数の40~70%というと「ラク~ややきつい」程度の運動となります。

ちなみに有酸素運動は「最大心拍数の80%以下」の運動をいいます。

具体的には「ウォーキング」「水泳」「池谷式ゾンビ体操」などがおすすめです。

運動に慣れていない人は10分程度から始め、少しずつ時間を増やしていきましょう。1日30分以上を週に3~4回行うことで、「心臓の健康」にもいいし、脂肪燃焼効果も狙えます

ゾンビ体操、そのほかの「心臓にいい運動」については、拙著『「100年心臓」のつくり方』をぜひ参照していただきたいと思います。

「心臓に悪い運動」を避け「心臓にいい運動」を毎日の生活に取り入れることで、突然死を防ぎ、100年人生を満喫できる「100年心臓」を、ぜひ手に入れてください。「健康で長生き」をめざしましょう!

池谷 敏郎 医学博士/池谷医院院長

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いけたに としろう / Toshiro Iketani

1962年、東京都生まれ。医療法人社団池谷医院院長。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局。1997年、医療法人社団池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科、循環器科。現在も臨床現場に立つ。生活習慣病、血管・心臓などの循環器系のエキスパートとして、数々のテレビ出演、雑誌・新聞への寄稿、講演など多方面で活躍中。東京医科大学循環器内科客員講師、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。著書に『体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!』(三笠書房)、『「血管を鍛える」と超健康になる!』『血管の名医が教える15歳若返る習慣』(ともに知的生きかた文庫)などがある。

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