結婚は必要から選択へ…変化する韓国人の結婚観 結婚適齢期は30代前半、国際結婚件数は増加

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また平均初婚年齢は、男性が2022年比で0.4歳上昇した33.7歳、女性が同0.2歳の31.3歳となった。

2012年までは男性が32.1歳、女性が29.4歳と男性は30代前半、女性は20代後半が結婚適齢期となっていたが、この10年間で平均して2歳ほど上昇した。平均再婚年齢も男性51.0歳、女性46.8歳とこれまでで最も高かった。

初婚夫婦14万8000組のうち、男性が年上の夫婦は2022年比で0.4%減少となる9万5000組(64.4%)、同じ年齢の夫婦は2.9%減となる2万4000組(16.2%)となった。また女性が年上の夫婦は0.6%増の2万9000件(19.4%)だ。

国際結婚の件数は増加

一方で、2022年は新型コロナウイルス感染症に対する防疫措置が解除されたこともあり、国際結婚が急増したことが判明した。

外国人との婚姻件数は1万7000件と、前2022年比で27.2%(4000件)増えた。妻が外国人の場合、国籍別ではベトナム(27.6%)が最多で以下、中国(19.0%)、タイ(16.1%)の順で多かった。また夫が外国人の場合では、アメリカ(29.6%)、中国(16.1%)、ベトナム(12.6%)の順だった。

離婚件数は減少した。2022年の離婚件数は9万3000件で、前年より8.3%(8000件)減少した。統計庁は「婚姻が減るにつれ、離婚も減る」とし、年齢別では男女とも40代前半に最も多く離婚していることがわかった。

(編集部・注)
日本の場合、厚生労働省が発表する「人口動態統計調査」によれば、2022年の婚姻件数は(速報値)4.2件(前2021年4.1件)、離婚件数は1.47件(同1.50件)。平均婚姻年齢は、2020年の調査で有職夫31.0歳(前回調査2015年は31.1歳)、有職妻29.6歳(同29.5歳)、平均再婚年齢は有職夫43.8歳(同45.0歳)、有職妻40.8歳(同39.8歳)。無職夫は初婚31.5歳(前回調査30.6歳)、無職妻は初婚28.6歳(同28.3歳)。再婚年齢では、夫60.0(同57.7歳)、妻43.4歳(同41.3歳)となっている。
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