結婚は必要から選択へ…変化する韓国人の結婚観 結婚適齢期は30代前半、国際結婚件数は増加

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「結婚して一人前」――。そんな風潮が根強かった韓国人の結婚観が徐々に変わってきているようだ(写真はイメージ・ソウル新聞)

韓国では、2022年の婚姻件数が19万件と急減し、史上最低記録を塗り替えた。結婚年齢対象期となる20~40代の人口が減るなど人口構造が急激に変化していること、さらには結婚に対する価値観が「必要」なものから「選択」するものへと変わりつつあることが、婚姻件数の減少につながったと分析されている。

このため、韓国では男女の平均初婚年齢が30代半ばに近づいているのが現状だ。これまで「晩婚だ」と言われてきた30代での結婚が、いまや大勢を占めつつある。

婚姻件数減少は11年連続

韓国・統計庁は2023年3月16日、このような内容を骨子とする「2022年婚姻・離婚統計」を発表した。全国の地方自治体へ提出される婚姻届と離婚届を基に行われた調査だ。

2022年の婚姻件数は19万1700件と、前2021年の19万2500件から0.4%(800件)減少した。これは、1970年から関連統計が作成されて以来、最低の数となる。

また、婚姻件数は2012年から11年連続で減少し続けている。人口1000人当たりの婚姻件数を示す婚姻率も0.1件の減少となる3.7件と、史上最低を記録した。

韓国統計庁のイム・ヨンイル人口動向課長は、「25歳から49歳の人口が減少を続けており、人口構造の変化で婚姻件数が減少している部分がある。また、婚姻に対する国民の価値観が変化しているのも減少原因の1つ」と説明する。

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