現代のデジタル世界では、知識はたいてい「コンテンツ」として現れます。つまり、文書からの抜粋、スクリーンショット、ブックマークした記事、ポッドキャスト、そのほかのメディア。自分が外部ソースから集めたコンテンツのほかに、作成したメール、企画書、ブレインストームしたアイデア、考えを書き留めたメモもコンテンツに含まれます。
これらは価値のない雑多な収集物ではなく、自分の知っていることを具体的な形にした「知識資産」です。知識資産は自分の外側の世界からも、自身の内なる思考からも生まれます。
周囲を見回せば、多くがすでに存在するのがわかるでしょう。あとはそれらを集め、最初の種として知識の庭へまくだけ。外側の世界から素材の収集に取りかかると、内側の世界が触発されて、新たなアイデアや気づきが生まれることがあります。
いい情報は実用かつひらめきがあるもの
高度な情報化社会は、今のあなたにとって1%の「本当に注意を向けるべき大事な情報」と、99%の「ゴミのようなどうでもいい情報」を生み出しました。
この状況からの脱出法として、まずはどんなコンテンツも、「価値は均等に配分されていない」ことを認識しましょう。
本の中の章を丸ごとではなく、厳選した一節だけを保存。インタビューの書き起こしを全文ではなく、心に残る言葉だけを保存。ウェブサイトを丸まるではなく、もっとも興味を引かれるセクションだけスクリーンショットを撮る……。
特に興味深い、役に立つ、自分にとって価値のある箇所が必ずどこかにありますから、もっとも重要で、関連性が高く、内容のある素材のみを抜き出し、簡潔なメモとして保存します。
今はとりあえずこれらのデジタルコンテンツから、自分がいいなと思うものを2、3種選んでみましょう。まずは小さく始めてみてください。
収集を始めた人たちが陥りやすい最大の落とし穴は保存しすぎなのですが、どの知識に保存価値があるかを決めるときは、4つの判断基準を絶対に守ってください。
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