99%のゴミの山から1%の重要情報を抜く技術 AIに負けない知識資産をつくる4つの判断基準

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・収集の判断基準その1 ひらめきがあるか?

心を動かすひらめきに満ちた引用、写真、アイデア、ストーリーを集めましょう。気持ちが切り替えられるもの、知らなかった新たな視点、モチベーションを高めてくれるようなもの。必要なときはそれらに目を通し、想像力を刺激するもの。

・収集の判断基準その2 役に立つか?

雑多なものが意外にも、のちのちの仕事で重要なピースになることがしばしばあります。特にひらめきは覚えないけれど、将来役に立ちそうな情報に出会ったら保存。統計、参考資料、研究結果、あるいは便利な図表なども保存対象です。

・収集の判断基準その3 個人的なものか?

情報の中でもっとも収集価値のある種類の1つが個人的な情報です。自分の考え、考察、思い出、未来の自分へのいましめ。日誌や日記をつけるように、メモによって生活を記録すると、どうやって今の自分があるのかをよりよく理解することができます。

同じ好みを流すアルゴリズムの罠を回避

・収集の判断基準その4 驚きはあるか?

すでに知っているアイデア、すでに納得していること、あるいは推測できることばかり集めているという人をよく見かけます。人は自分がすでに持っている考えを裏づけるものを無意識に集める傾向があり、「確証バイアス」という典型的な脳のクセの1つです。

わたしたちはすでに、自分と同じ好みばかり流してくるアルゴリズムや、自分の信念を強化するだけのソーシャルネットワークに囲まれているのですから、自分の考えとは必ずしも一致しない、互いに相反するアイデアを積極的に保存しておけば、さまざまなソースから多角的に思考する習慣が身につきます。

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